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私的【イケメン戦国】泡姫~分岐エンドver.~

第1章 プロローグ~共通ルート~


ここで使う演技は、ほとんどない。
ただ、この時代の人達は一日一日が真剣勝負なのか、感情を素直に出す人が多い。

やたらと卑屈な人も目につくけど、まぁ、これは厳しい上下関係のせいだろう。

誰が好きだとか、嫌いだとか、はっきり分かりやすいから色恋で揉めたくない私は“気付いていない”と言う演技は通してきた。

まぁ、これも聡い武将達にはどう見られているのか、わかったもんじゃないんだけど……

それでも普段は演技なんてしない、素の自分を出し、それを皆が受け入れてくれた事に感謝している。


だから皆の事が好き。なんて気持ちでいたんだけど……
この時代では妙齢をとうに越えた、年増扱いで……

いや、現代では若いの、おねーちゃんなの!
だけどここでは、おばちゃ……


とりあえず、私の事を欲しがってくれる人がいるうちに!!!
おまけに有名な武将揃い!!!
戦国時代で生活していくなら、いつまでも年増の箱入り姫ではいられない!!!


だけど信長様始め、皆、本当にいい男なんだよね……
顔だけでも実力だけでもない。全員、頭もよく切れる。

そして、そのいい男達が何故だか全員……

私の事を気に入ってくれている。

戦国時代に来て初めの頃は、元の世界に帰れるとばかり思っていた。

佐助君って仲間もできたし。

だけど……


どうやらまだ帰れそうにないみたい……


ここに来て、半年が過ぎていた。




そろそろ今後の身の振り方も考えて、
誰かを選んだ方がいいのかな………




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