第4章 ~石田三成~ end. 【前編】
「そうなんだ……信長様は私には何も言わなかった」
そう……
この時代の命は
軽い……
びっくりするくらい簡単に、命を落とす……
その現実を受け入れるのも大変だった。
そんなことも考えての、信長様の決断だったんだろう。
同じ男性を好きになった二人。
きっと信長様には、深い考えがあるんだ。
「でもさ……三成くんって……」
「はい?」
「出来るの?私と」
「!!!」
顔を真っ赤にする三成くん!!!
「そ、そのような事、きょうこ様の口から……」
ううう、あわあわしてる!!!
可愛い!!!
これ、間違いなく……
童貞だなっ!!!
てか、珍しいよね!?この時代で!
どうもみんな、貞操観念が緩いんだよね。まぁ、いつ死ぬかわかんないって時代だから、したい時にしたい人としてる!ってだけなのかもだけど……
てか、この美貌でよく今まで無事だったよねっ!?
三成くんっ!?
って……
あぁ、そうか……
秀吉さんのお手付きだと、思われてたのかな……
「きょうこ様こそ……私と、そんな……ことを……」
「って、知ってるの?どんなことするか?」
「え、えぇ。知識としては、もちろん存じ上げていますよ」
「あぁー実践が……」
「はい……」
って、照れて俯く三成くんが……
やっぱり可愛いっっっ!!!
何これっ!?
頬なんてピンクに染めちゃって!
そのへんのアイドルなんかよりも、ウブで可愛い反応なんじゃない!?
ごくっ……
私の喉が鳴った……