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私的【イケメン戦国】泡姫~分岐エンドver.~

第4章 ~石田三成~ end. 【前編】


「はぁ~~~もういいよ、三成くん。隠さなくても」

「え?」

「知ってるよ、私」

「え……」


お膳を挟んで向い合わせで座っていたんだけど……
私は三成くんの隣に座りに行った。

そして、三成くんの耳元に顔を寄せ
小さな声で言った。


「秀吉さんのこと……忘れられるの?」



「!!!!!」


三成くんがびっくりした顔で私を見ている。
そして……


「きょうこ様も……ですよね……」


「うん。まあね……一番、素敵な人かな……とは思ってた」

「ふふ。流石、きょうこ様ですね、お目が高い」

「でしょ?」

でも、ま。結局は二人ともが振られた格好だ。
ある意味、戦友?
いや、違うな。戦う前に白旗を上げさせられた。

私はずっと聞きたかった事を聞いた。
もちろん外で待っている人達には、聞こえないように。


「男同士でも、問題ないんだよね?恋愛は」

「はい。むしろ好まれる方も、多いようですが……」

「秀吉さんは……」

「全く興味がないようでして。女人とはもちろん楽しまれるのですが……」

「それに今は信長様の天下布武が一番なんだよね」

「はい。正直なところ……秀吉様は、きょうこ様を娶られるのだと思っていました。」

「それも違った、と……」

「はい。信長様は大変きょうこ様のことも憂いておられまして……大きな戦が起こった時に、右腕の秀吉様よりも、私の方がきょうこ様を、お側でお守り出来るだろうと……」

にっこりと微笑んで話す三成くん。
突然現れた私にでも心を配る信長様。本当、上司にしたいNo.1だわ。

「……でも、行っちゃうよね?三成くんも戦に」

「そうですね。それが私の務めですから……ですが、前線に行く事もあまりないので、私は必ず帰ってきます。それが……貴女を娶る私と、信長様との約束です。」



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