第2章 デアイ×ト×デアイ
ヒソカ…
ピエロの格好をした、オールバックで顔に雫と星のペイントをしている変態。
『私は…
ルーラー。』
ここはまだ名前を教えるべきではない。
もう少し様子を見よう。
「ルーラー?ルーラーって、裁定者って事だよね♦
本当の名前は教えてくれないのかい?♠」
『今はまだ無理だ。
それよりヒソカ。貴様は、暇つぶしにここに来たのだろう?
なんなら、家にあがっていくか?』
ヒソカは目をパチクリとさせ、
ウン♥
と答えた。
「1つ質問いいかな♣」
質問…、恐らく、コシュタ·バワーの事だろう。
『この馬のことか…?』
「それもある♦
君…、普通の人間じゃないだろ♥
念能力者ではあるようだけど、それだけじゃない…♠
普通の人とは違う匂いがする…♣」
嗚呼、やはりこいつ、只者ではない。
私が、人間じゃないことまで気づいた。
人間だが、人間ではない。
デミ·サーヴァント。
かつての英雄、神話の神々、架空の人物…サーヴァントと呼ばれる英霊に憑依され、人間とサーヴァントのハーフになった。
そこに気づくなんて。
『嗚呼、私はね…』