• テキストサイズ

奇術師とルーラーの黒い恋

第2章 デアイ×ト×デアイ


『私はね…



サーヴァントなんだ。』




サーヴァント、そう言うとヒソカは不思議そうに聞き返してきた。





「サーヴァント…?ってなんだい?♦」







『サーヴァントというのは、生前に活躍した英雄達が世界に選ばれた召使いみたいなものだよ。

サーヴァントといっても、生前活躍して、人々に祀り上げられて精霊化したのが英霊。

悪として祀り上げられたのが反英霊。

英霊としての力を代償に、死後の自分を星に売り渡した守護者。

その他は、架空の人物や、神話の神々…条件さえ揃えばサーヴァントとして魔術師に召喚される。


それがサーヴァントだ。』




何故だか、ヒソカには事細かに話してしまった。
私にはわからないが、何故かコイツは信用できると本能が言っている。





「じゃあ、ルーラーはなんのサーヴァントなの?♠」




『それを言ったら私の本当の名前を言うのと変わらなくなってしまう。
それに私はサーヴァントといっても、

半分は普通の人間だ。

もう半分がサーヴァント。


デミ·サーヴァントってやつだ。』




デミ·サーヴァント…


人間と、英霊が融合した者のこと。


私は半分は普通の人間だ。





「そうなんだ♣

何だか難しいんだねェ…♦本名は教えられないのにこんな事、ボクに言っていいのかい?♥」





『何故だろうな…、本当はよくないのだが、お前は信用できると私の本能が言っているんだ。

さっき初めて会ったのにな。おかしな話だ。』




本当に、可笑しい。
今まで私は人とは全然と言っていいほど関わらなかった。

関わったとしてもひと握り程だ。






「それは嬉しい♠

じゃあボクはそろそろ行くよ♦」







『そうか…道に迷うなよ。ヒソカ。』







「ありがとう♣


ねぇ、また来てもいいかい?♥」





また?またここに来るのか?




『何故だ?
来てもいい事ないぞ。いいのか?』




内心、少し嬉しかったりもした。

人と関わるのが、久々だったから。




「ウン♠

だってキミの本当の名前知りたいし♦

ボクキミの事気に入っちゃったからさ♥

またここに来て、ルーラーと話したいなァって思って♣」







答えは…


『いいぞ、いつでも来るといい。』






イエスだ。
/ 40ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp