第2章 デアイ×ト×デアイ
『誰だ』
この深い森に来るなんて。
迷子か?
いや、違うな。
コイツ、強い。
相当の手練。
私と同じくらいなのではないだろうか。
私よりも明るい、ワインレッドっぽい髪色の、ピエロみたいな格好をした変な男。
髪はオールバック。
服はピエロみたいな道化師みたいなカラフルな服。
顔には雫と、星のペイントをしている。
正直いって、変な格好だと思う。
そして、相当の変態だ。
「やぁ♦」
ねっとりと、まとわりつくような、声。
だがその声に闇に染った私は、酷く安心感を覚えた。
『誰だ、貴様は。どうしてこの森に来た。』
私はピエロの格好をした男に言った。
「ハンター試験の帰り♠
気に入らない試験官を半殺しにしたら落ちちゃってさ♣
つまらなくてフラフラってしてたら君に会ったってワケ♥」
『そうか…』
嘘はついてなさそうだ。
悪いヤツでもなさそうで、
普通の人間を見ると暴れ出すコシュタ·バワーも珍しく落ち着いている。
「ねぇ、君の名前、教えてよ♦
ボクはヒソカ♠
君は?ボク、君にすごく興味があるなァ♣」
前言撤回だ、コイツは変態だ。