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奇術師とルーラーの黒い恋

第4章 トウギジョウ×ニ×トウジョウ


ヒソカside

カツカツとヒールの音が響く。








「来たよ、団長♦



用事ってなんだい?♣」





「あぁ、ヒソカ。よく来たな。





あの女は何者だ?」





ボクはビックリした。
いや、薄々は気づいていた。
今日の買い物時、気配があったから。



「なんで言わなきゃいけないんだい?♥」





「シャルが調べた。

だが、あの女は何も出てこなかった。




なんの情報もなかった。そんな事は有り得ない。

あったとしても、3年前に閉鎖された何でもしてくれるサイトの主があの女だということ。


名前はルーラー、そんなところしか出てこなかった。」







何でも屋なんてボク聞いてないんだけど…






「そう、彼女はルーラー。

1ヶ月前にボクらは知り合ったんだ♠

深い森の中に住んでいたんだけど、次のハンター試験を受けるから慣らしで街に出てきたんだ♦」







「それだけか?



まだ何かあるだろう…?」





全く…貴方って人は…


本当にいいよ…♣



「ボクからは言えない。
彼女に口止めされているし、何よりボクは彼女が大事なんだ♠
その事を話したら、ボクは彼女に嫌われちゃうよ♥」




そう、ボクはが大事なんだ。



ボクは彼女に一目惚れしたんだ。
一目惚れなんて本当にあるとは思ってなかったのに。

あの森で、出会った時に一目で惚れた。







「そうか…





なら、連れて来てくれ。」






連れて来てくれ?

そんなの…





「断るよ♦」





「じゃあ力ずくでも行くぞ。いいのか?」






本当に貴方って人は…





「わかったよ…後日、連れてこれる日に連絡するよ♣」






「あぁ。

シャル、団員を集めといてくれ。」







了解というシャルナーク。

本当は連れてきたくないんだけどなァ…♥
全く…





「じゃあ今日は帰るよ♠」




といってボクはアジトを後にした。
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