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蝶よ花よ〈甘い蜜に誘われて〉(気象系.信号トリオ.BL )

第647章  ぼくたちみらいのしゅーぱーしゅたー2-10


 その頃の

 すとーむ保育園 応接室

 ○○教諭side

 翔「先生、お忙しいのにごめんなさい」

 ○○「翔ちゃん、逢いに来てくれて先生嬉しいわ」

 卒園していった子が逢いに来てくれる。こんな教師冥利な事ないわ。しかも、わざわざ私の名前を指名してくれたんですもの

 飲み物は何が良いか聞いたら『コーラ』って翔ちゃん。来客用の飲み物にコーラをストックしていて良かったわ

 ソファーに対面に腰掛けて、コーラを翔ちゃんの前に置くと

 翔「○○先生、仕事大丈夫なの?」

 改めて、私の心配をしてくれた翔ちゃん

 ○○「本当に翔ちゃんて子は……今は、お昼頃の時間だし、他の先生達も喜んで業務を代わってくれたわ。というより皆、翔ちゃんに逢いたがってたわよ」

 翔「良かった……」

 私ったら何、翔ちゃんに気を遣わせてるのかしらね

 ○○「翔ちゃん、私に話して?」

 そう言った瞬間、翔ちゃんの瞳には涙が溢れて

 翔「あのね……」

 可哀相なくらい、傷付いた表情で持っていたカバンから一冊の雑誌を取り出した翔ちゃん

 それは私も……と言うか、この保育園にも置いてある雑誌で

 発売された時に嫌な予感しかしなくて…… 怖くても確かめる為に買った雑誌

 翔「ここには、嘘と本当が混じってる……ぼくね、無償の愛で満たしてくれるママと、かあたんが大好きなの……」

 ○○「ええ……」

 ほんの少し、いわゆる一般的な家庭とは形が違うかもしれないわ。でも、翔ちゃんと、お母様とおばあちゃまの家族の絆は、とても深い物だって私は知っているもの








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