蝶よ花よ〈甘い蜜に誘われて〉(気象系.信号トリオ.BL )
第683章 涼やかな風.美しき優しい華(花)たちへ 2 番外編2
-翔のアパート-
潤side
雅紀「俺は、スーパーパティシエ。兼、スーパー売り子さんになる!」
また、雅紀にぃは……
潤「ミラクルパティシエ。兼、ミラクル売り子さん……だろ?」
思わずツッコんでた。
雅紀「潤! どういう意味だよっ?」
翔「アハハ! 雅紀にぃ、潤にぃに言われちゃったね。カズなら分かるけどね」
和也「翔ちゃん? ひどいよ。まぁ、雅紀さんに先言われちゃったけど」
ツボに入ったらしい、翔に和也くんが返して。
智「タイミング逸したぁ」
翔「残念だったね。サト」
智くんも、 面白おかしく乗ってきて。
雅紀「和也くん! 智くん!」
雅紀にぃが叫ぶと。
翔「雅紀にぃなら、スーパーパティシエ。兼、スーパー売り子さんになれるよ」
雅紀「やっぱり、翔は優しいねぇ。翔だけだよぉ。俺に優しいの」
そんなやりとりも楽しくて。
翔side
お墓でチョっと煩くしちゃったなぁ。と反省しつつ。
翔「真面目な話、潤にぃの夢は?」
潤「俺はどうしても、固定概念にとらわれてさ。遊びってもんが出来ないの。 アレルギーのある子供達や、甘い物が苦手な人達でも食べれるケーキとかさ。 臨機応変に対応できるパティシエになりたい」
翔「人一倍優しい潤にぃなら、スーパー優しいパティシエになれるよ」
智「オイラは、風ちゃんのクオリティの高さを見て。技術的にマダマダだなって。早く追い付けるように頑張る事かな」
和也「俺も同じ答えなんです。早く確かな技術を身に付けて。風ちゃんに追い付いて。それから夢をみ見ようかなって」
翔「カズ、 サト! ダメだよそれじゃ! 技術を磨くのが駄目って事じゃないよ。ケーキ作りを始めたのが遅かった。っていうハンディも確かにあるけどさ。幼い頃からケーキ作り始めても芽の出ない人もいるはずなんだ。多分。サトとカズの技術は確かだよ。でも、そこで立ち止まっちゃダメだ! 俺に追い付くまでを目標に定めたちゃダメ! いつかは、俺を追い越す! っていう気概を持って頑張ってくれなきゃ!」
涙がポロポロ出て来た。