蝶よ花よ〈甘い蜜に誘われて〉(気象系.信号トリオ.BL )
第647章 ぼくたちみらいのしゅーぱーしゅたー2-10
翔「ここに写ってるの誰だと思う?」
○○「翔ちゃんのお母様よね?」
翔「ママね。デビュー前にテレビの取材受けた時に顔出ししちゃって。 知ってる人は知ってるんだ。それに、ウチではお祝い事があった時とかに3人で外食してるの。この後用事を済ませてから、かあたんも 一緒にランチしたんだよ 」
○○「うん……」
翔「 今のご時世にランチしてたのは軽率だったかなって思うけど…… デビューが決まった時期に加えて、このご時世に、年上の女性とデート? とか訳の分からない事を、書かれたくなかったもん。 知らない人は知らない情報かもしれないけど…… ぼく達☆☆☆の事を応援してくれている人達や、一部の人達は、僕の家の家庭環境を知っている人だっているんだ 。今更、両親が離婚したとか…… 人の家のプライベートな部分を書く事に何の意味があるの? ぼくは何言われてもいいよ…… けど、 ぼくの『大切な人』が……ママと、かあたんが傷付けられたのが……悔しいよ……先生」
○○「本当に悔しいわよね……」
両拳を固く握り両膝の上に置いて、その拳の上にいくつもの涙の雫をポタポタと落としている翔ちゃん
私も本当に悔しくて仕方ないのに……そんな陳腐な言葉しか掛けてあげられないのが悔しくて……
翔「先生、ぼくの為に泣いてくれてありがとう。先生に話したら少し気持ちが楽になったよ」
○○「翔ちぁん……」