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蝶よ花よ〈甘い蜜に誘われて〉(気象系.信号トリオ.BL )

第637章 追憶のキミ2 番外編3


 雅紀「どうしたの?潤センセ?」

 潤「偶然だ…… 俺自分のルーツもって知りてぇな。って思って。実家の家捜ししてたんだ。家系図と松本家の記録が見つかってさ……何代も前から家臣として。その時の櫻井家本家の。ご兄弟の中でも下のお方でだったけど。分家として、家臣として。側近として支えたお方の……子孫だった。母さんにも確かめた間違い無い。代々ご当主様と年近い子は乳兄弟に選ばれた家系……400年前の倫も、俺は雅紀様や、雅紀と同じ血が流れてた! 俺嬉しくして……ずっと『マジ? マジ?』って母さんに聞いたら『しつこいわよ!』って母さんにメッタンコキレられた」

 メッタンコキレられた。と静かに言う潤さん。 普段口数少ない潤さんが、初めは感情を押さえて話ししてたのに。マジ?って言った時に、感情をたかぶらせたのが嬉しくて

 雅紀「本当?潤センセと同じ血が流れてんの? 俺っ本当に嬉しい!同じ血の話でね。もう一つ大事な事を、母ちゃんから聞いた事伝えなきゃいけないんだった。俺の苗字が『相葉』なのは、母ちゃんが父ちゃんと駆け落ち婚をしたから。当時若くて、本来なら長女。風ちゃんのお母さんが本家なのに、次女の自分が跡を継ぐ事への妙な"引け目"みたいな感情に襲われて、妹の三女に櫻井家を任せる形にしたのを……」

 雅紀はそう言うと泣いちゃって

 翔「けどね直ぐに後悔して、櫻井家を継いだ形の叔母さんに謝罪に行ったんだって。そこで。『決して相葉さんと結婚した事を後悔しないでね。それに、世が世なら櫻井家の本家を継ぐ事は大変な重責になったでしょうけど。大丈夫よ。今の世では形式にこだわる必要も無いと思わない? 書類上は我が櫻井家が本家。有事なんて、今後よほどの事が無い限り起こらないでしょうけど。その際にはお姉ちゃんの家が動くという事で。分家のお姉ちゃんも含めて、力を合わせて"櫻井家"を守って行きましよう?』って言われたんだって。話をしてくれたんだ。」





 





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