第637章 追憶のキミ2 番外編3

雅紀「母ちゃん、叔母ちゃんに『三家族"本家"で良いじゃない』って言ってもらえて。心が軽くなって、櫻井家の"本家"としての誇りを取り戻す事が出来たんだって。それが、我が家の苗字が『相葉』の理由。『姉の分も妹と櫻井家をしっかり守って行くわ。』って」

　
　智.和也.雅紀.潤「そうか……」

　翔「雅紀のお母さんと、叔母ちゃん。妹二人にそう言ってもらえて、お母さんは喜こんでるよ。翔若様も、雅紀様も直系の血筋としては、子孫を残す事は出来なかったけど。新たな櫻井家本家筋の。雅紀の先祖が繋がって行って。櫻井家の分家から俺の先祖が繋がって。今生の世では、もう一家族の櫻井家から繋がって行くんだね。潤さんの先祖は、本家から枝別れした分家で。松本家の再興を許された時に出来た。和也さんの先祖は、分家から枝別れした家で。二宮家の再興を許された時に出来た家。智さんの先祖は、同じく分家から枝別れした家で、新たに大野家として出来た……遠縁だけど……元は一つの家。五人は皆、血の繋がった……兄弟？　みたいなモノだよね？」


　智.和也.雅紀.潤「兄弟……」

　そう呟くと、皆でしばらく涙止まらなくなっちゃって

　和也「翔ちゃんと兄弟なんて、嬉し過ぎです。智さんと潤先生とも。雅紀と兄弟とか……まぁ、嬉しいですかね」

　和也さんらしいな（笑）心紀が嫌そうな顔してる（笑）

　智「翔ちゃんと兄弟なんて、嬉し過ぎるよ。和也くんと潤くんとも。雅紀くんと兄弟。オイラは嬉しいから」

　智さんもらしいな（笑）雅紀が嬉しそうな顔してる（笑）

　雅紀「潤センセ。翔ちゃんと兄弟なんて、嬉し過ぎて泣きそう。智さんとも。和也センセと兄弟とか……俺も、まぁ嬉しいし」

　雅紀泣きそうって。泣いてんじゃん（笑）

　潤「雅紀と兄弟、嬉し過ぎだって。翔くんと智さんと涼也先生とも。マジ嬉しい」

　潤さんに俺と兄弟で嬉しい。って言ってもらえたのが妙に嬉しくて

　翔「智さんと"兄弟"。和也さんと"兄弟"。なのが本当に嬉しくて。潤さんと"兄弟"なのも妙に嬉しくて。雅紀と400年前は兄弟。今は従兄弟。縁が途切れずにいた事。皆と再び巡り逢えたのが嬉しい……」

　言っている内に涙が止まらなくなって