蝶よ花よ〈甘い蜜に誘われて〉(気象系.信号トリオ.BL )
第636章 追憶のキミ2 番外編2
後日 休日
智のアパート
俺達五人。ほとんどの週末。金曜日に智さんか、和也さんの家に集まりお酒を酌み交わすのが習慣になりつつあった
智「これ見てよ! オイラん家にも、お宝あったんだ。オイラん家にも、お宝が眠ってねぇかな?って。軽い気持ちで実家をさ、家捜ししてたわけ。家系図と大野家の記録! ハッキリ言って何代も前だし。その時の櫻井家の。ご分家のご兄弟の中でも下のお方だけど。分家から又、枝別れした家系の。家臣として。左官として支えたお方の……子孫だったんだ。父ちゃんにも聞いたし間違いない。 他の職業選んだ人もいるけど……回り回って400年前の智も。オイラも左官……翔君や、翔ちゃんと同じ血が流れてた!オイラ嬉しくしてさ。すげぇ派手なガッツポーズしてっ。部屋中走り回ってたら、母ちゃんにメッタンコ怒られちゃった!」
メッタンコ怒られちゃった! とか言いながら、凄い嬉しそうな智さん。 お酒があんまり強くない智さんが、頬を赤く染めて。満面の笑顔で喜びを爆発させているのが嬉しくて
翔「本当に智さんと同じ血が流れてんの? 俺も本当に嬉しい!」
和也「偶然ですね。俺ももっと、何か無いかな?って、実家をさ家捜ししてたらですね。家系図と二宮家の記録が見つかりましたよ! 何代も前から家臣として。その時の櫻井家ご分家の。ご兄弟の中でも下のお方でしたけど。分家から又、枝別れした家系の。家臣として。側近として支えたお方の……子孫でした。母ちゃんにも聞いたし間違いありません。 代々ご当主様と年近い子は乳兄弟に選ばれた家系…400年前の和也も、俺も翔若様や、翔ちゃんと同じ血が流れてたんです!俺嬉しくして……すげぇ派手に雄叫びあげたらっ、母ちゃんにメッタンコ怒られてしまいました」
メッタンコ怒られました。 と、瞳に涙を浮かべて言う和也さん。 ふだん冷静沈着な和也さんが、感情を押さえ切れないって感じで。喜びを静かに噛みしめているのが嬉しくて
翔「本当に和也さんと同じ血が流れてんの? 俺も本当に嬉しい!」
本当に嬉しくて
雅紀と潤さんが見つめ合っていて……?