蝶よ花よ〈甘い蜜に誘われて〉(気象系.信号トリオ.BL )
第635章 追憶のキミ2 番外編1
翔のアパート
-引っ越しの荷造りが終了し、円座になり、思い思いの缶ジュースにて乾杯-
翔「皆さん、無事荷造りが終わりました。手伝って頂きありがとうございました」
パチパチパチパチ
何でか拍手されて
和也「もう一つ思い出したというか、ふと思ったのね。今続いている櫻井家のご先祖ってさ。翔若様と雅紀様のお父上であられる、殿様のお血筋が繋いで来たんだなぁって」
潤「そうか……雅紀様と翔若様の、お従兄様と奥方様のお産みになられたお子が、櫻井家を紡いで来たのか……」
雅紀「待って、整理するから……」
智「大丈夫だよ心紀くん。俺もあんまり良く分かってないから。一緒に整理しよ?」
って、二人で小声で話し合いしだして。その様子を見守りながら
翔「殿様は、櫻の方様と蘭の方様のお従兄であったらしいよ。お方様達の、母親の兄が独立して起こした家系だそうだよ」
雅紀「繋がった! 昨日母ちゃんにも、改めて伝える事があります。って翔ちゃんと一緒に聞かせてもらった事だ。母ちゃんと父ちゃんも、今回の事がさ、俺達みたいに、新たな記憶として追加されているみたい」
智「なるほど……櫻の方と蘭の方と、同じ血が受け継がれている方に、分家を創設させれば櫻井家の血筋は守られるもんな」
翔「それ以前の代から、櫻井家のご当主様のご兄弟が分家として。家臣として本家を支えて来た。本家に跡継ぎが産まれなかった場合は、養子としてお子を。一番近しい方の家系からもらい受けて守って来た」