蝶よ花よ〈甘い蜜に誘われて〉(気象系.信号トリオ.BL )
第635章 追憶のキミ2 番外編1
翔と雅紀の実家
休日
「まぁ……本当に家に戻って来てくれるの? 翔ちゃん?」
翔「うん。叔母さんごめんなさい。俺、足を悪くして、記憶障害も患った時に迷惑掛けらんないよね。って。でもね『私達には幼い時から雅紀の兄弟として育って来た翔ちゃんを、心から愛しているの』って泣いてくれた時にね、凄く後悔したの『愛しているの』って幸せで……」
涙で喋れないでいたら
「戻っておいで。翔。翔の家はここだろ?」
叔父さん……叔母さんも泣きながら頷いてくれて
翔「春先から、一人暮らしをしてみて、自分の身体の事もあるけど。寂しくて仕方なくて。この家に戻りたいなぁって。雅紀もずっと言ってくれたしね。戻ってくるね。叔母さん、叔父さん、また宜しくお願いします」
「本当に嬉しいわ。翔ちゃん」
雅紀「良かった。翔ちゃん」
泣いて喜んでくれた叔母さん。叔母さんを抱き締め、慰めながら瞳に涙を浮かべ、頷いてくれた叔父さん
ありがとう雅紀……
(お母さん、お父さん……俺、こんなにもたくさんの人に愛されて幸せだよ)
亡くなった両親に涙で報告したんだ