蝶よ花よ〈甘い蜜に誘われて〉(気象系.信号トリオ.BL )
第631章 追憶のキミ2 恋人達編1
倫のアパート
潤side
俺が断ろうが、お構い無しにアパートに押し掛けて来た雅紀
雅紀「新たに繋がれた記憶。何かもう一つ思い出していない事があるんだけどなぁ? ……何だろう? 」
俺の都合を無視して、ベッドに並んで横になってる雅紀
雅紀「そうだ『子供を授かった時には、雅紀様の家臣として育てます』そうおっしゃってくれた奥方とお相手の方に、ようやく子供が出来てさ。良かった。って思ったんだ。で。お言葉通りに雅紀様の家臣として育てられてさ。自分の生んだ子に跡継ぎを。って生涯望まなかったの。ね? 凄い方だと思わない? 潤センセ」
思ったよ……お子様を授かられて心から良かったと思ったし
ムードもへったくれも無い……ってか。なんで俺、ムードとか思っちゃってんだよっ
ジっ
気が付いたら雅紀にジっと見つめられてて
ジュン「何だよ……?」
マサキ「ジュンセンセ、嫉妬したんでしょ?」
ジュン「嫉妬? 俺が何に嫉妬したって言うんだよっ?」
ミサキ「どうしたのだ? ジュン、嫉妬などする必要ないであろう?」
マサキに濃厚な口づけをされて
ジュン「ふっ、あっ……苦し」
マサキ「愛している。ジュン」
どうした? マサキの奴は…… 400年前のマサキ様の人格で攻めて来るんだ
マサキ様には、逆らえないって分かってて……
マサキ「ジュンの申したい事は分かるぞ? しかし、私が愛してるのはジュンただ一人……」
そう来られたら……
ジュン「マサキ様を信じたいです……」
マサキ(……)
雅紀side
奥方を褒め称えた俺にさ、 ジュンセンセがね。無意識にさ。嫉妬しちゃったのを感じたんだよね。まぁね。好きな人の前で他の人褒めるなんてダメだよね
無意識と言えば。俺が どうした? 400年前のマサキ様の人格で攻めると。一瞬嫌そうな顔するけど、スイッチの入るジュンセンセ
可愛すぎでしょ……
マサキ「愛している。私には ジュン。そなただけ」
ジュン「マサキ様。申し訳ございません。奥方様の事は本当に良かったと思ってますから。私にもマサキ様だけです」