第628章 追憶のキミ2-21

　殿「翔。雅紀。身勝手で愚かな 大人達の為に、苦しい思いをさせてすまなかった。翔。身体を壊すまで追い詰めて……この先は、そなたの人生が幸多かれと願っている……私が守るゆえ。雅紀。櫻井家を継いでくれた事を感謝している。重荷を背負わせてすまない。私がそなたが苦しむ事無きように計らうゆえ」

雅紀「父上様。ご自分を責めないで下さいませ。翔若様と力を合わせて櫻井家を。桜の国を守って行きます。私には支えてくれる潤がおります」

潤「雅紀様」

翔「父上様も、周りの者達に苦しめられたのですから。ご自分を責めないで下さいませ。雅紀様をお支えし、力を合わせて櫻井家を。桜の国を守って行きます」

櫻の方「翔若様は、智と和也が支えてくれるでしょうからね」

翔「は、母上様」

蘭の方「ホホホ」

　蘭の方まで……

　でも……

翔「はい……和也と智には、側で支えて欲しいです」

和也「翔若様」

智「翔君」

雅紀「潤。私を支えておくれ」

「はい。雅紀様」

　殿「もう一つ、そなた達に伝えたい事があるのだ」

　そう父上様が申されて……