蝶よ花よ〈甘い蜜に誘われて〉(気象系.信号トリオ.BL )
第628章 追憶のキミ2-21
殿「和也、潤。辛そうな顔をしないでおくれ。そなた達の父親を追い込んだのは、私の心の弱さから。問題を正そうとしてこなんだ私に非があるのだから。申し訳無いと思う事など無いのだからな。本当に申し訳なかった」
和也「殿様……」
潤「殿様……」
父の言葉に感極まり、涙を溢れさせてむせび泣いている和也と潤
殿「そなた達の父親は、流刑先で後悔の涙を流しているのであろうの。時期を見て、流刑先より戻る様に計らい。二宮家と、松本家の再興を考えるゆえ、しばらくは耐えて欲しい」
和也.潤「殿様。ありがとうございます」
良かった……和也、潤
殿「櫻の方。蘭の方。そなた達の兄。内大臣と日向の守の事で、辛き思いをしているのであろうの。 今更、何を申しているのだと思うやもしれぬが……この先の人生、そなた達を 幸せにするゆえ。私を見捨てる事無く側にいて欲しい」
父上様……
櫻の方.蘭の方「殿…… お心遣いありがとうございます。殿。私達が殿を見捨てるなど無いではありませんか。この先の人生も殿をお支えしていきたいと思っております」
殿「櫻の方。蘭の方ありがとう」
そうだよな。 櫻の方と蘭の方は仲の良い姉妹で。いつも雅紀様と私。 互いを侮る事無く、 敬う様にと申されていた。周りの者達の言葉に一切惑わされる事無く……