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蝶よ花よ〈甘い蜜に誘われて〉(気象系.信号トリオ.BL )

第626章  追憶のキミ2-19


 翔「潤が『雅紀様が、奥方様をお迎えなさるのに…… それでも奥方様が来られるまでは……と受け入れている 自分自身が一番許せないのです』と泣いて話してくれたのだぞ? 健気に何回も『雅紀様と新しき奥方様を一生懸命支えて行きたい 思います』と 自分自身に言い聞かせる様に申す潤の事を思うたら……私だけ幸せになどあり得ないではないか」

 雅紀殿がきちんとご説明されるだろうゆえ。私達は、翔君の想いをお聞きするのが先であろう? 

 お立場上中々弱音を吐けずにいらっしゃる翔若様のお嘆きをしっかりと受け止めて、お支えする事が私達には大事な事ですものね? 

 そう思い、お伝えしなかったのだけど


 雅紀様? 

 雅紀殿? 

 潤殿にきちんと説明しなかったのですか? 



 その後、慌てて雅紀殿に問い正すと

 雅紀『……それで。『心配いらぬ。潤。私は父母に思う人が。潤がいるゆえ妻を娶る 《めとる》訳には。と正直に申し上げたのだ。父母がそれを踏まえて選ばれたお相手で。『櫻井家の跡継ぎの事は考えるゆえ、潤を大切に』おっしゃって頂いた。倫の名前を出したの、事後承諾で済まぬな。そう謝ったのだ』

 誤解から来るすれ違いを告白され

 和也「誤解から来るすれ違いでした。潤殿も安心されると思います。ですから翔若様」

智「潤殿と雅紀様の事は心配いらぬゆえ。ですから翔君」

 和也「私と、 この先の人生を共に歩んで 下さいませんか?」

 智 .和也「私と、 この先の人生を共に歩んで 下さいませんか?」

「……」

 だから心配いらぬのだ。翔君

 呆然自失の翔君に

 チュっ

 接吻をした……


 だから心配いらないのです。翔若様

 呆然自失の翔若様に

 チュっ

 接吻をさせて頂いた……




















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