蝶よ花よ〈甘い蜜に誘われて〉(気象系.信号トリオ.BL )
第614章 追憶のキミ2-7
智side
-城のとある場所-
翔『智、私にも漆喰を塗らせてくれぬか?』
智『無理だな…… 翔殿』
オイラは、翔と名乗られた御仁…… どこからどう見ても身分の高い、お方にしか見えなくて…… 本人曰く『違う』と……言い張っておられたのを思い出してた
和也『翔若様ー? どちらにいらっしゃったのですかー?』
翔『不味い…… 和也だ』
智『お迎えか……』
和也『あ、いらっしゃった…… 良かった…… 翔若様!』
翔若様か…… 三つ下の十七。美しく、気高い、お方。やはり身分のお高い方だったって思ったんだよな…… そして。十六の和也殿と出逢ったんだ
翔side
北の対屋を。城の城壁を見て思い出してた
誰よりも翔若の思いを理解し、受け止めてくれた…… 信頼する一つ下の十六のお小姓の和也と
翔若の密かな楽しみは。日頃のウサを忘れさせてくれた……三つ年上の二十の左官職人の智を
次に足を運んだ **東櫓 《ヤグラ》を見た瞬間
又違う想いを想い出したんだ……
**櫓とは、城郭内に防御や物見のために建てられた仮設または常設の建築物である。日本では石垣や土塁の上に木造の建築を建てて、攻め手への攻撃と防御を有利に働かせた。多くの例は、通常の窓のほかに攻撃用の小規模な開口を複数箇所設けてある。櫓 《やぐら》は元々「矢倉」と書かれ、弓矢や刀、甲 《かぶと》などをしまう武器庫を意味し、見晴らしのよい高いところにつくられている
参考文献 Wikipedia他