第609章 追憶のキミ 2-2

　和也「で、翔若様は」（笑）

《一.雅紀 二.和也 三.智 四.潤 五.翔の守るべき事 草案》

　一.人の話を良く聞く様気を付け候

　二.時に人を試す様な言動をし反応を楽しむ行為を慎む様気を付け候

　三.時に意に介さ無い事案が生じても頑なな態度を発動する事の無き様に候

　四.時に己の意見を通し過ぎる事の無き様妥協する事も受け入れ候

　五.時に気に入らない事に対し怒りを覚えてもおさえる術を身につける候

　一.物事を己の解釈に置き換える事せぬ様に気を付け候

　一.必要以上に大袈裟に物事を捉え無き様落ち着いて行動する事心掛け候




　翔 《……》

　和也さんは、俺が草案を見て真っ赤になったんだ。って涼也くんのクセの。クフフって左腕で口元を隠しながら笑ってんの

　けど、気を許した人にしかこういう部分は見せない人だと思う。自分の事を話す時は煙に巻いちゃう感じ？　

　智さんも

　智「和也くんは、ひでえなぁ」

　って大爆笑してる

　智さんは物静かな人なのかな？　って印象を覆して、本当に楽しい時は大爆笑して。悲しい時は涙する感情豊かな人だなって

　で。草案を見た後、話した事も教えてくれたんだけど……

　智『雅紀様への草案の数が』（笑）

翔『だ、だって……』

　潤「『和也殿と智殿のせいだから!　雅紀様への。とか言うから!』

　和也.智『民への草案って所を、聞き逃したんですもんね？　翔若様 《君》は』（笑）