蝶よ花よ〈甘い蜜に誘われて〉(気象系.信号トリオ.BL )
第608章 追憶のキミ 2-1
翔のアパート
翔「草案……の話?」
和也くんと智くんは、記憶障害を抱える俺の為に昨日あった事や、話した中で印象的だった事を良く日に話をしてくれるんだ
400年前 -北の対の屋-
雅紀『潤が『決まり事の草案を作りましょう? 雅紀様』って』
翔『草案? どの様な?』
雅紀『和也が……』
和也『草案とは例えば…… 雅紀様が守るべき決まり事ですよ?』
智『ハハハ。和也殿は。翔若君、潤殿、和也殿に、私の? 決まり事とか?」
潤『和也殿! 智殿も! 雅紀様? 民への決まり事ですからね? お二方面白がって雅紀様を。お辞め下さい!』
雅紀『って、和也めと、智めが『私達への草案』って言うのを。潤が嗜めて『民への草案です』って……』
翔『雅紀様達への草案?』
そうすると、現実にあった出来事として俺は映像としてとか。絵が浮かんだり。認識出来るんだ
和也「うん。智さんと400年前に草案を作る事になった時、面白かったね。って思い出して盛り上がったの。その時の話を昨日は五人でしたんだよ」
智「しかしさ、オイラそらで内容は覚えていだけど。和也くんは一語一句違えずに皆にいったじゃん? すげぇな……とか感心したのにさ」
翔「どうしたの?」
和也「さすがにね。俺だって一語一句違えないでなんて無理ですもん。智さんと話した後フト思ったんだよね。400年前の和也が今の俺と似た性格なら草案の下書きを手元に置こうって考えるんじゃないかな? って。案の定実家を家捜ししたらありましたよ」
智「まず、そらで和也くんが、草案を言ってさ。雅紀くんが」
雅紀『証拠も残ってないんでしょ? 適当な事言うなよ! 二宮センセ!』
和也「って。相葉を守ろうと松本先生も」
潤『そうだよ! 400年前の和也殿も、主君の翔若様の異母弟である雅紀様をカラカッテ! 二宮先生はっ』
智「反論したのにねぇ」
和也「残念。証拠は実家にありましたよ。って実家に残っていた草案の下書きの話をして、皆にお見せしたわけです」