• テキストサイズ

蝶よ花よ〈甘い蜜に誘われて〉(気象系.信号トリオ.BL )

第596章 ずっといっしょ…2-14


 和也「翔ちゃん。お姉ちゃんには相談するのに。何で俺とサトシにぃにはしてくれないの?」

 智『翔ちゃん。姉ちゃんに話すように、オイラとカズにも何でも話しして。ね?』

 だって……

 翔「お母さんは、時に『ウジウジしてないでビシッとしなさい!』くらいの勢いで叱咤激励してきたり、おもいっきりダメ出ししてくるけど……サトシくんとカズくんは僕が弱音吐いたり、助けを求めたら『変わりにしてあげる』とか。甘やかしてくれる。僕、自分では何もしないダメな人間になっちゃうもん」

 智「さすが姉ちゃん……すげぇな……ってか、問題はそこじゃないっ!」

 和也「そうですよっ!」

 智.和也「翔ちゃんが困っているって分かってて助けられないなんて……ムリっ」

 悠紀「でも、風ちゃんの気持ち分かるな。端から見ている印象だけど、英士さんも涼也さんも辛いとか、苦しいを表に出さないで頑張るタイプだから……風ちゃんが、一人で頑張らなきゃって思う気持ち」

 雅紀「翔ちゃん。俺は、智くんと、カズの気持ちが分かっちゃうんだよね。弟を持つ兄貴の俺。実際は甥っ子だけど……年の離れた弟を持つ兄貴のカズと智くん。弟が甘えて頼ってくれら嬉しいって気持ちが」


 潤「ここにいる全員が、遠慮しぃで、不器用な人に甘えらんない人間ばかりだよな。色々と苦しい想いして来たんだ。もうこれ以上重荷背負わすなんて出来ないよな……とか考えると……な」

 翔「僕は……やっぱり弱い人間なんだ。皆、相手の事を思って頑張ってるのに。サトシくんやカズくんには甘えずに……とか言いながら、お母さんに心の不安とか話す事で、自分が傷付かないようにしてるんだもん……本来なら、お母さんの話しを聞いてあげなきゃならない年になったのに……」

 和也.智「それは違うよ。翔ちゃん」

 違う? 何が? 


/ 1063ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp