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蝶よ花よ〈甘い蜜に誘われて〉(気象系.信号トリオ.BL )

第593章 ずっといっしょ…2-11


 潤side

 母方の祖父母の家

 祖母「潤くん良く来てくれたわね」

 ばあちゃんの優しい笑顔を見た瞬間、なぜだか泣きそうになったんだ

祖父「潤……ようやく向き合える気持ちになれたんだな」

 じいちゃんの言葉は重くて

 母さんの実家には、母さんの姉と従弟もいて
 ……

伯母「潤くん……」

 伯母さんの涙に、涙溢れて来て

従弟「潤くん…… 16年前、辛い状況の中にいたのに俺…… 自分の事ばっかり優先して、 受験が近いから一緒に住むのなんか嫌だって……ほんとバカな事言ってごめん」

潤「その事は、大学入るタイミングの時とかさ。事ある毎に謝ってくれたじゃんか。もう わだかまりなんかねぇから。もう言わなくていいよ」

伯母「この事は、何回謝ったって謝りきれないほどの罪だったのよ。 私も同じだわ。 可愛い妹の子供にあんな仕打ちを……」

祖父「潤が、許す。と言っているのだし。春菜《はるな》も賢《けん》も。な?」

祖母「私達も体調崩してたからね……春菜……潤くん。賢くん。許し合ったのなら、もう謝り合うのは今日でおしまい。ね?」

 確かに…… その頃に感じた想いは、思い出すと悲しい気持ちが蘇って来るけど……

 この年になると伯母さん達の気持ちも分かるというか……

潤「ばあちゃん、今日で終わり。伯母さん、賢 これからもよろしくね」

 ──

 潤「ぇ? 翔くんが今日この家に来たの?」
 ──
 祖父「櫻井さんは『 相手の方をかばうとかじゃないんです。 日々 自分のした事の罪を償うために 、何が出来るだろう? と考えて来た相手の方が病で……この先変わって欲しい事を、 自分の力で実現出来そうもない事を。どうしても、源本さんと冴多さんご家族に謝りたくて…… その事を私が代わりに伝えられればと思い伺ったんです』 そう。おっしゃられてね……」

 報告の後

翔『相葉さんのご家族にも伝えて来ました』

 って家を後にしたと、じいちゃんとばあちゃんが話してくれたんだ

 翔くんが伝えてくれた、事故の相手の想いは……


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