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蝶よ花よ〈甘い蜜に誘われて〉(気象系.信号トリオ.BL )

第592章 ずっといっしょ…2-10


雅紀side

雅紀と悠紀 電話中

悠紀『兄ちゃん、じいちゃんとばあちゃんに会いに行くのにさ、俺行けなくてゴメンね』


雅紀「悠紀気にすんなって。それに仕事なんだし。父ちゃん母ちゃんも『自分の事や、仕事を優先しなさい』とか言うはずだからさ」

悠紀『じいちゃんとばあちゃんに、今度話しようね。って伝えてね。大事な事から逃げてゴメンなさいってさ…』

雅紀「分かった。必ず伝えるから」


俺は、今の今まで、祖父母達と事故についてきちんと話をして来なかった事を後悔したんだ

父方の祖父母の家祖母

祖母「マァちゃん…いらっしゃい」

ばあちゃんの優しい笑顔を見た瞬間、なぜだか泣きそうになったんだ

祖父「雅紀…ようやく向き合える気持ちになれたんだな」

じいちゃんの言葉は重くて

雅紀「気が付いたら16年だよ…じいちゃんとばあちゃん。母ちゃんのじいちゃんばあちゃん達にみんな背負わせて…ゴメンなさい。悠紀も同じ気持ちだから。ゴメンなさいって伝えてって。この後母ちゃんの実家にも行ってくるね」

祖母「良いのよ。マァちゃんは中学生。ユウちゃんは小学生だったんだもの」

祖父「言い方が悪かったな。すまない俺達より麻紀(あさき)夫婦が裁判終わるまで頑張ってくれたんだよ」


祖母「私達体調崩してたからね…マァちゃん…麻紀と早織さん夫婦がね。引き取った後で、マァちゃんとユウちゃんを離れに住まわせた事を後悔してるんだよ…許してやってくれるかしら?」

確かに… その頃に感じた想いは、思い出すと悲しい気持ちが蘇って来るけど…

この年になると叔父さん達の気持ちも分かるというか…

雅紀「ばあちゃん、分かってるから。叔父さん達に謝らないでって伝えて?」

--

雅紀「ぇ?翔ちゃんが今日この家に来たの?」

祖父「事故の相手方の近況や、事故に向き合い、この先に望む事を託されたとおっしゃって。報告に来て下さったんだ」

報告の後

翔『松本さんのご家族にもお話しますね』

って家を後にしたと、じいちゃんとばあちゃんが話してくれたんだ

翔ちゃんが伝えてくれた、事故の相手の想いは…








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