第591章 ずっといっしょ…2-9

対面の後


悠紀「俺…兄ちゃん達みたいに冷静に対応出来なかった…」

雅紀「悠紀…俺は 一言くらい怒鳴ってやんなかったのを後悔しているよ…」

潤「俺も… 会ったら絶対に怒鳴ってやろうって思ってたのに…」

悠紀「兄ちゃん…潤さん」

雅紀side

気持ち的にはね…許してないんだよ？だってそうでしょ？

俺と悠紀。そして潤から大切な家族を奪った人…

潤side

何を言われても 絶対に許すもんかって…今だって 許してないんだ


俺から…そして雅紀と悠紀 くんから家族を奪った奴なんて…


潤「 一言も言い訳しなかったな」

憎くてたまらない相手なのに…翔くんから、 あの人が余命幾ばくも無いって、 聞かされてたからかな？

雅紀「 ちょっとでも言い訳してくれたら、 怒鳴る事出来たのに」

憎くて仕方ない相手なのに…翔ちゃんから、じいちゃんとばあちゃんに、ずっと謝罪の手紙を送り続けてたって聞いたからかな？


悠紀「 俺達兄弟のじいちゃんとばあちゃん、潤さんのじいちゃんとばあちゃんは、俺達が手紙くらいでは、あの人の事許さないと思って、 ずっと胸に秘めていてくれたんだね？」


雅紀「 父ちゃんのじいちゃんとばあちゃんは、父ちゃんを。 母ちゃんのじいちゃんばあちゃんは、母ちゃんを。亡くして悲しい思いしていたはずなのに…俺達、話を聞いてあげるとか。 殆どしないで来ちゃったね。もう逃げたりしないで、事件に向き合わなきゃだよね」

潤「俺達が、あの事件の事から逃げていたから、 じいちゃんばあちゃん達は辛い思いをしながら、 裁判で闘ってくれたり。したんだよな。これからの事は俺達が向き合って行かなきゃな」

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和也「あの人から相談を受けた翔ちゃんは、 心優しすぎて心を痛めているはずだから…俺達が 色々とケアしてあげなきゃ だよね？智にぃ」


智「新薬の 研究してた時も、根詰め過ぎて熱出したりしたしね翔ちゃん。 患者さんの悩みとかを聞く仕事も大変だろうし…オイラ達でケアしてあげような？和也」