蝶よ花よ〈甘い蜜に誘われて〉(気象系.信号トリオ.BL )
第579章 エースの涙2 恋人達編 3
翔&智&和也
翔の部屋
翔side
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数時間前
『~ けど心の中で想う人を想い続けるのは 自由ですもんね? 例え想う人に好きな人がいても…蒼空が大人になって、その時もまだ翔さんを好きだったら改めて告白させて頂きます』
チュッ
智.和也(…っ!)
翔(なっ、何で?)
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智(ジっ…)
和也(ジっ…)
ラグの上、三角形の陣形でさ3人正座して…というより俺の目の前
翔「ジトっとした目で見ないでくんない?」
智.和也「ジトっとした目で見たくもなるでしょ?」
そんな事言われたってさ
翔「柳瀬さんに押しまくられて、キスされたのなら二人にジトっと見つめられてもしょうがないと思うけど… これからも思ってます。とか、本当かどうか分からない告白や不可抗力なキスでジトって見つめられたって困るんだけど」
和也「翔ちゃんっあれは本気の告白ですって!」
智「無自覚過ぎるよ!翔ちゃんは」
もうっ何訳分かんない事言ってんの?
翔「前にも、智と和也は俺が『誰にでも優しくして、色んな人の相談に乗って挙句に惚れられる』 とか、喧嘩した時に言ったよね? じゃあどうすればいいの?人が困ってても無視すればいいの?相談があるって言われても無視すればいいの? 確かに自分でも、誰にでもいい顔しちゃうトコがあるって思ってるよ? けどそれが俺だもん!相談を受けて無視なんかできないし。困ってる人を無視できないし… 何より…告白を受けて受け入れる…なんて事絶対にありえないもん!だって好きなのは和也と智だもん!」
智「翔ちゃんっ」
和也「翔ちゃんっ」
焦ったように叫んだ後
和也.智「分かってんの。 誰にでも優しい翔ちゃんに惹かれたのにっ。 自分の懐に入れた人間に対してとことん深い愛情を示してくれるのが翔ちゃんだって分かってるのにっ! 好きなの!だから嫉妬しちゃったの!許して翔ちゃんっ!」
一語一句違わない言葉を同時に叫ばれて
翔「嫉妬とかバカじゃないの?」
智.和也「うん」
翔「俺が好きなのは誰?」
和也「俺」
智「オイラ」
翔「智と和也が好きなのは誰?」
智「翔ちゃん」
和也「翔ちゃん」
翔「俺は、好きになったヤツにしか身体を許さないし。二人意外に心奪われるなんて考えられないんだからな」
泣きたくなんかなかったのにっ