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蝶よ花よ〈甘い蜜に誘われて〉(気象系.信号トリオ.BL )

第575章 エースの涙 2-13


翌週 土曜日

野球チーム 練習中

翔side

蒼空くん、 明らかに不調だよね

投球フォームがてんでバラバラだし(チームのエース) 。さっきからずっと、チラチラと家族観覧席の方見てるもん

監督である和也が、蒼空くんから話を聞いてるんだけど。和也が 俺の方へやって来て


和也「翔ちゃんになら、話せるって。蒼空くんが」

翔「…分かった」

俺は話を聞くために蒼空くんの所へ

翔「どうしたの?蒼空くん」

必死に泣かないもん。って感じの顔してる蒼空くん

翔「蒼空くん。 俺は蒼空くんが大好きだよ。和也監督も。コーチの、和也、智、雅紀も潤さんも。蒼空くんはエースでしょ? 野球の事で、 投げ方とか不安に思う事とかがあったら相談して? 今のまま中々調子が上がらないと、他にもエースになりたいチームメートや、力のある子と競争しなきゃなくなるかもだし…」

野球の事というより …今週に入ってから、おじいちゃんがおばあちゃんが練習を見に来られてる…今日はお二人で…

翔「蒼空くん…お父さんはお仕事とかが忙しいのかな?」

柳瀬さんは、誰もが名前を知ってる企業に勤めておられると聞いているから、今、 練習を見に来たり、お迎えに来れない時なのかな?って思ったんだ

そう尋ねると、蒼空くんは涙をポロリ…右目から一粒こぼして

蒼空「 パパね、プロ野球の○○が好きなの(チーム名)」

翔「うん」

蒼空「僕も大好きなんだ。 僕が野球をやりたいって言ったらパパすごいうれしそうな顔してくれたんだんだ。 野球の練習のある日は 早く帰ってきてくれて、少し遅れるけど見に来てくれてるの。パパがよろこんでくれるから野球をしてるんだ。学校が終わったら家じゃなくて、おじいちゃんとおばあちゃんの家に帰りなさいって。 おじいちゃんとおばあちゃんの事は大好きなの… 夜遅くにしか迎えに来てくれないし… 練習も見に来てくれなくなったし…パパ…僕の事嫌いになったのかなぁ?」

翔「蒼空くん…」

蒼空くんの言葉心が痛かった… コミュニケーション不足からくるすれ違いなんだよね

だって…柳瀬さんが蒼空くんを…なんてありえないもの

俺は柳瀬さんからも 話を聞く事にしたんだ
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