蝶よ花よ〈甘い蜜に誘われて〉(気象系.信号トリオ.BL )
第562章 秘密の館の秘密の住人 2番外編3
泰「この私を支えられるのは、貴女しかいませんよ?美貴子さん。本当に私は愚かですね。みんなに言われるまで、自分の気持ちに気付いていなかったとは…美貴子さん愛しています 。一緒になってくれますね?」
美貴子「はい…お館様」
翔.智.和也.雅紀「これからお館様じゃなくて旦那様だね美貴子さん」
美貴子「皆さんで声を揃えて…そんな」
ますます綺麗な瞳に涙を溜めて、美貴子さんは静かに涙を流し始めたんだ
父様が美貴子さんの肩を抱いて 僕達には聞こえない様に何かを囁いてる
しばらくして落ち着いてから美貴子さんは言っただ
美貴子「どうぞよろしくお願い致します。これからも皆さんを愛してお支えしていきますので、どうぞよろしくお願い致します」
すごい幸せな空間だったんだ 。僕は本当に幸せだよね
1年前は、絶望しかなかったけど、この屋敷に来て、こんな風に幸せな日々が過ごせるようになるなんて
智「ヨシ!お祝いにオイラ、翔、和也、雅紀。子供達だけで、門出の料理でも作るか!」
雅紀「賛成!ご馳走作らなくちゃね!」
和也「村人達に、美味しい食材とか頂いて(買って)来ましょうね」
潤「俺も一緒に行くよ。馬車を出してやる」
翔「ありがとう。潤叔父様みんなで行きましょうね!」
その日の夕食は、みんな笑顔で楽しかったんだ
村人達も、手作りの料理を持ち寄ってくれて、文也さんも、庭でみんなでお祝いしたんだ
いつだったか 、智くん、和也くん、雅紀くんと潤叔父様に『秘密の館の秘密の 住人だね(ちゃん)は』って全く同じ事言われたことがあったけど
泰「『秘密の館』と 揶揄された事もあったこの館が…『幸せの館』になった…」
翔「父様…」
父様も似たようなこと考えてたんだ…
そして
「ここは 幸せの館だ」
みんなで同じ言葉を言ったんだ
僕は 『幸せの館の幸せな住人』になったんだ…
母さん僕幸せだよ… これからもずっと空から見守っていてね…