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蝶よ花よ〈甘い蜜に誘われて〉(気象系.信号トリオ.BL )

第561章 秘密の館の秘密の住人2 番外編2


館の居間

泰「 私はあの頃会社を守るために必死で、とに、 手を差し伸べるまでの余裕が無くて。村での暮らしの様子を智と和也から聞いて…本当にすまなかったね…」


翔「父様…美貴子さんが、僕と、お母さんを影で支えてくれてたから。僕この館に来て、みんな話を聞いていたら色々な事が繋がったの。お母さんは小料理屋で働きながら僕を育ててくれたんだけど、雅紀くんのお父さんと、お母さんの小料理屋だったんだ。美貴子さんも、服とか色々な物を届けてくれてた。美貴子さんは父様が表立って動けないから『お館様が、翔香(しょうか)さんと、翔ちゃん。そして妹の紀代(きよ)さん、雅雄(まさお)さん夫婦と、雅紀くんの事をすごく気にされているの分かっていましたから…翔香さん、紀代さんと話して、お手伝いさせて頂く事を許して頂きましたので。それで お手伝いをさせて頂いていたんですよ』って。だから 謝らないで下さい。父様」

泰「そうか…」

和也「私は、お館様の幸せを願い、翔香さんに、お館様と一緒になって支えて欲しいと願われた、智知(さち)奥方様。奥様を想いお館様から身を引いた翔香さん。お二人の女性に感銘を受けたんです」

智「オイ…俺は幼い時から、母親の様に愛してくれた美貴子さんに感謝してもしきれないんです。20年も俺達親子のために尽くしてくれた…父上も自分の思いを貫いて良い程に頑張って来られた。美貴子さんと幸せになって頂きたいです」

泰「…本当に美貴子さんは私達…私の為に…」

翔「美貴子さんは、 ずっと自分の気持ちを心に秘めたまま父様に尽くして下さったんだね。幸せになって欲しい」

泰「そうだな…美貴子さんに、想いを伝えよう」

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