蝶よ花よ〈甘い蜜に誘われて〉(気象系.信号トリオ.BL )
第554章 秘密の館の秘密の住人 2-12
翔の実家
翔side
みんなに『何でも話して』『甘えて欲しい』って言ってもらえて嬉しかったのに
いざとなったら、話せなくて、誤解される様な行動を取っちゃって
雅紀くんには、悪い事したよね
僕が何も言わないから、智くん、和也くんにも気を使わせてさ…
人からしたら、感じた事、思った事を口にするなんて簡単な事だよって
何、難しく考えてんの?って思うかもしれないけど…僕にとっては、結構な勇気がいる事なんだ
でもいつまでもそんな事言ってなんないもんね。自分から変わらなきゃだよね
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父様に
泰『翔。実家はそのまま残して。翔に取って特に大切な物とかを館に持って来なさい。 この家に来た時、ほとんど何も持って来ないで。 今も、必要最低限の物しか部屋には置いて無いじゃないか』
この家の子なんだ。遠慮しないで
父様のその思いが嬉しくて
翔『館に何を持って行こうかな?』
潤『翔!馬車に荷台を付けて俺が運んであげるからな。たくさん館に持っ行く荷物を選んでいいぞ』
潤叔父様に言ってもらえて
智『オイラも、運ぶの手伝うぞ。翔』
和也『私も、運ぶの手伝いますからね。翔ちゃん』
雅紀『僕も、運ぶの手伝うよ。翔ちゃん』
和也くん、智くん、雅紀くんも言ってくれたけど…
まずは一人で実家に向かい、館に持って行く荷物を選ぼうかなって思ったんだ