蝶よ花よ〈甘い蜜に誘われて〉(気象系.信号トリオ.BL )
第551章 秘密の館の秘密の住人 2-10
翔の実家
翔side
和也 「翔ちゃんはこの家で育ったんですねぇ」
智 「木造で温かみのある良い家だなぁ」
雅紀「ジジくさいなぁ二人とも」
智「うるさいよ雅紀!」
和也「失礼ですね雅紀様…」
3人がワチャワチャしてるのを見るのは楽しいよね
翔「館に持って行った荷物だけで充分なんだけどな…けど…本当に家にある物、館に運んで良いのかな?この家もこのまま残していつでも使って良いとかさ…」
雅紀「良いんだよ!泰伯父様も潤おいちゃんも『大野家にとって大切な者だ』って美貴子さん初め、お手伝いさん達、親戚、村人。皆に翔ちゃんの存在を公にしたんだから!」
智.和也「雅紀(様)…たまには良い事言うんだな(ですね)…」
雅紀「もう!僕の事どういう目で見てるのさ!ねぇ翔ちゃん、智くんとカズひどいよね?」
翔「仲良しだねぇ…智くん和也くん雅紀くんは息ピッタリ」
そう言った、僕に3人して不服だってイヤそうな顔してるのだって同じだし
翔「僕、みんなに受け入れてもらって幸せだ…」
ガチャ
何?今の音?
智くん和也くんも、雅紀くんとワチャワチャしていて珍しく気が付いてないみたい
僕は思わず
雅紀「翔ちゃん?」
和也「翔ちゃん?私ではなく雅紀様に抱き付くってどういう事ですか?」
智「翔?なんでオイラに抱き付かないで雅紀に抱き付いてんの?」
怖くて雅紀くんの背中から抱き付いてた
雅紀「ちょっと、翔ちゃん抱き付いてくれて嬉しいけど…僕がカズと智くんに睨まれるっ!」
そうだよね、可哀想過ぎると思って離れようと…
智「翔?悪い子だな」
和也「翔ちゃん?離れましょうか?」
って
翔「智くん!和也くん!耳元で囁かないでよ!」
雅紀「二人して嫉妬して…とか…怖過ぎだって」
再び仲良しの3人で…というより、智くんと和也くんが、雅紀くんにチクチクと軽い感じで詰めよって色々言ってる
悪い事したなぁと思いつつ
さっきの音…誰かがこの家に居た?気配…僕達が居るのに気が付いてどこかに行ってしまったみたいだ
和也「翔ちゃん?」
智「翔?」
雅紀「翔ちゃん?」
『何でも話して欲しい.甘えて欲しい』
そう言われたのにね…
翔「何でも無いよ」
何でか僕はそういってたんだ