第549章 秘密の館の秘密の住人 2-8

館の台所

美貴子「翔ちゃん、お夕食のお手伝いとても助かるわ。ありがとうごさいます」

翔「うん。今日は人数多いから美貴子さん達大変だもん。父様はお優しい方だね。智くんとの夕食の席に僕を呼んでくれて。雅紀くんに、潤叔父様。和也くんと文也さんも一緒にって言って下さって」

美貴子「お館様にとって、文也さんは智様にとっての和也くん。 主従関係を離れれば、幼馴染でもいらっしゃいますからね。家族と同じ。大切な方なんです。雅紀くんも和也くんも息子だっておっしゃってますしね」

翔「美貴子さん…僕、みんなに泣いて怒られちゃいました」

美貴子「翔ちゃん、すみません。 少しきつい言い方させて頂きますね。翔ちゃんは皆様にとって、大切な大切な愛するお方なんです。とても悲しくて お寂しかったと思いますよ。翔ちゃんが何か悩み事を抱えておられるのに、ご自分の中にだけ溜め込んで、何もおっしゃって下さらないのは」

翔「遠慮なんかせずに、何でも話して欲しいし、甘えて欲しいと言われました」

美貴子「翔ちゃん。私にとっても翔ちゃんは息子の様な存在の方なんです。私は、翔ちゃんが大好きです。ですから、中々皆に話せそうもないな。と思う事で私に話せそうと思ったら、話してみて下さいませ。 私にもっと甘えて下さいませね。翔ちゃん」

翔「美貴子さん… ありがとう… 僕も、美貴子さんが大好き。お母さんだと思って甘えて良い？僕、こんな風に皆に受け入れてもらえて幸せ…」

嬉しくて幸せで、涙が溢れて

それ以上言葉が出なくなっちゃったんだ

美貴子「 私も光栄です。翔ちゃんに、お母さんって思って頂けたらこんな幸せな事はないです。どうぞいっぱい甘えて下さいね」


翔「 本当にありがとう。美貴子さんが知っている、お母さんの話をたくさん聞かせてね」


その日、美貴子さんと作った夕食を

父様、智くん、和也くん、雅紀くん、潤叔父様、文也さんも 美味しいと褒めてくれて僕も、こんな大勢で食卓を囲んだの初めてだったから凄く幸せで楽しかったんだ