蝶よ花よ〈甘い蜜に誘われて〉(気象系.信号トリオ.BL )
第511章 色香を隠していても… 2-11
和也のマンション
雅紀「翔ちゃん?何してんの?」
俺達、五人で病院から帰って来たんだけど…翔ちゃんね、ずっとスマホで何かを検索してんの
翔「ん?ちょっとね…マサキ、ジュン折角の休日にゴメンね。俺大丈夫だからさ」
潤「翔くん!俺もマサキも翔くんの側に居たいんだよ。明日も休みだから心配いらねぇし」
元々土曜日は休みだし、土、日休みのマサキに合わせてようやく日曜日の休みを貰えたんだ
雅紀「ねぇジュンにぃ(小声)翔ちゃんさ、申し訳ないってニュアンスしゃなくてさ…」
潤「あぁ、俺なんかの為に…って感じだよな…」
智「翔ちゃん?大丈夫?…思い当たる病気を検索してんの?」
和也「翔ちゃん…お願いだから、俺達に頼ってよ。色々気に掛かる事あるならさ」
智.和也「一緒に悩んで方法とか考えるからさ」
雅紀.潤(サトくん…カズ)
翔「けど、俺なんかの為にさ…もう迷惑掛けられないじゃん」
和也.智(ねぇ、翔ちゃんどういう意味?)
翔ちゃんと再会した時から感じてた
俺なんかの為に…
可哀想に…沢山傷付いて来たからだろうね…翔ちゃんは自己評価が低くて
翔『俺なんかのに関わると、嫌な思いするよ』
って
嫌な思いなんかする訳ないじゃんか!
ずっとずっと
そんな事無いよって
伝え続けているのに…
智.和也「え…住宅情報?何で?」
気になって仕方無くて…悪いけどスマホを操作している翔ちゃんの後ろに立って
確認しちゃったんだ
翔「マンションにさ…盗聴機仕掛けられたっぽいし…他人が入り込んだと思うと気持ち悪くて…新しい所に引っ越そうかなって」
何で?どうして?翔ちゃん?オイラとカズと風ちゃん三人で、暮らそうよって…
何で?どうして?翔ちゃん?俺とサトくんと翔ちゃん三人で、暮らそうよって…
潤「マジて許せねぇよ…富永っ」
雅紀「上手くいってた三人の仲をギクシャクさせてっ」
神様…何で沢山傷付いて来た翔ちゃんを又苦しめるんですかっ?
なぁ神様…もう翔くんを傷付けて、苦しめないでやってくれよ…