蝶よ花よ〈甘い蜜に誘われて〉(気象系.信号トリオ.BL )
第505章 色香を隠していても…2-5
月曜日 PM20:00 和也.智.雅紀.潤side
リモート会議中
雅紀「翔ちゃんが同居を承諾した?」
潤「マジ?」
智「マジ。けどさ…」
和也「素直に喜べないというか…」
潤「何でだよ?」
和也「金曜日『分かったから着替えとかだけ取りに戻らせてくれ』って翔ちゃん」
智「何かあったのかな?って思うくらい中々戻って来なくてさ」
和也「何があったか聞ける様な雰囲気じゃなかったの…翔ちゃん」
智「上の空…だしさ。翔ちゃん」
雅紀「翔ちゃんの部屋で何かがあったって事?」
和也「うん。だって『シャワー借りるね』そう言ってシャワーしに行って『なんか…今日疲れたから先に休むね』って翔ちゃんが…」
智「暑いのにさタオルケットを頭から被ってさ。まるで俺オイラ達からその姿を隠す様にさ…翔ちゃん」
智.和也「「うっ、う…」って小さく嗚咽を洩らしてたの。可哀想に…綺麗な顔に頬に涙の筋が…」
潤「深刻じゃん…」
智「だからさ。ダメ元でオイラ達と3人で暮らさないか?って 言ってみたんだ」
和也「 そしたらさ。拍子抜けするぐらいアッサリと『いいよ』って言ったんだ翔ちゃん」
智「着替えだって、オイラ達のマンションに『置いておいたら』って言っても絶対に置こうとはしなかったのに…置いていったし」
和也「 土曜の夜は、俺のマンションに泊まったんだけどさ。一旦マンションに戻って、別のお泊まりセット持って来てさ。日曜日の夜帰る時に置いていったんだ」
雅紀「 どうしちゃったんだろう…翔ちゃん」
智「『 とりあえず、3日ずつ、サトシくんとカズの家に泊まらせて貰うね』って翔ちゃん」
和也「あのさ。 今日は俺のマンションにいるんだけどさ。仕事終わりが3人で帰えって来る時 『一旦自分のマンションに寄ってくれる』って翔ちゃんが言ったんだ」
ガチャ
智「翔ちゃんが、 風呂から上がってきた。じゃあゴメンまた(小声)」
雅紀.潤side
潤「翔くん、なんか証拠を探ってる気がする… 変わった人を見掛けたり、 気が付いた事はないか近所の人とかに聞いてみるよ」
雅紀「うん」
翔.智.和也side
智.和也「翔ちゃん顔色悪いよ?」
翔「 今日は、外暑かったからかな?大丈夫心配ないよ」
具合い悪いって認めてるし…