蝶よ花よ〈甘い蜜に誘われて〉(気象系.信号トリオ.BL )
第493章 花(華)の屋敷 2 恋人達編 4
ショウside
私はサトシとカズ殿に浴室に連れ込まれたのだ
大きな木桶に熱い湯を張り
糠を袋に入れた糠袋を用意して…
カズ「ショウ様、隅々まで洗って差し上げますね」
ショウ「え?すみずみ?」
サトシ「ショウ、糠袋で身体を綺麗にしような?」
糠袋を熱い湯に浸して…
ショウ「キレイに?」
カズ「気持ち良いですか?」
私の背ろから耳元に囁やくカズ殿に
ビクッと肩が跳ね上がって
ショウ「わ、分からぬ!」
カズ殿が糠袋にて
私の背中を軽く擦り出して
ザワザワと身体が震えて…
ショウ「カ、カズ殿っ」
サトシ「ショウ?私も居るからな?」
ショウ「サ?サトシ?」
私の前に居るサトシ
糠袋を手にして胸の飾りを撫でられてっ
ゾクゾクっと震えが走って
櫻「く、くすぐったい!止めてくれ!」
カズトの手は私の脇腹をなぞり
サトシの手は私の鎖骨をなぞって
ショウ「うっ!止め…嫌、私は汚れ様とした故に、許せないのだな…すまね。思わず…」
抵抗なぞしてはならね事をしたのに…
サトシと、カズ殿は動きを止めて?
サトシside
サトシ「ショウ?」
ショウ「え?あ、何?」
ショウを見つめる
怯えないでくれ…ショウ
ショウ「な、なに?」
カズside
カズ「ショウ様?」
ショウ様を見つめる
あぁ、怯えないで下さいショウ様
ショウ「だ、だからなんだ?」
カズ「ショウ様!貴方様に汚れ等あるわけございません!」
サトシ「ショウ!そなたに汚れ等あるわけなかろう?」
ショウ「だって…」
ショウ。すまなんだ
『ショウ、糠袋で身体を綺麗にしような?』
ショウ様。申し訳ありませんでした
『ショウ様、隅々まで洗って差し上げますね』
『うっ!止め…嫌、私は汚れ様とした故に、許せないのだな…すまね。思わず…』
私達の愚かな言動でそう思わせて…
違う…
嫉妬…
したのだ
ショウに触れた男に…だから
違いますね
嫉妬…
したんです
ショウ様に触れた男に…だから