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蝶よ花よ〈甘い蜜に誘われて〉(気象系.信号トリオ.BL )

第485章 花(華)の屋敷 2 -13


 *リンの部屋

リンさんに愛していると伝え、天鵞絨の敷布団に横た瞬間、身を捩り

 リン「ミサキ様、私はその様に情けを掛けて頂くような人間では… いえ、申し訳ございません。それが私の役目…」

 そう言うと、身体の力を抜き上に向き直った リンさんに

ミサキ「リンさん…」

 私は彼の言葉を遮り接吻をすると…

 リン「んっ…」
 
ミサキ「お可哀想に…」

 チュッ… 右の耳朶を食み

リン「ひゃん…」

ミサキ「きっと、何かの行き違いで誤解が、リンさん… 相手の男が、お母上を守ろうとしたリンさんに刃物を。揉み合いの中不幸にも… だから…」

 甘い… 左耳朶を食み舌先で、 チロッとなめてみる

 リン「… はぁん、やっ、なめな… その日の事っ、んっ、記憶が曖昧なんですっ」

 涙目のリンさん。抗議の眼差しで

 そのあまりの美しさに…

 今すぐ愛してあげたい… しかし、彼にとって 一番大事な事を話している時に

 (すみませんでした。リンさん)

 早く誤解を解いてあげなくては…

ミサキ「成る程。得心がいきました。相手の男の方が悪いんですよ?奉行所の御沙汰で正当防衛とエイシさんから聞いてます。だから、この花屋敷にと。エイシさんは… まさか、陽太さんも、エイシさんもこの花屋敷の役割を伝えて無いのか?」

リン「花屋敷の役割?」

ミサキ「この様に、大事な話をしているというのに… 貴方を愛して良いですか?お許しください。リンさん」

リン「構わぬ。ミサキ様なら…」

 そう言いながらも、身を硬くして震えているリンさんが

 いじらしくて

ミサキ「優しく致します。愛しています… リンさん」



*天鵞絨 てんがじゅう

ビロード.ベルベット

*花(華)の屋敷 1

真実編1を元に再構築して掲載した物です
次ページは真実編2を元に再構築して掲載した物です






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