蝶よ花よ〈甘い蜜に誘われて〉(気象系.信号トリオ.BL )
第485章 花(華)の屋敷 2 -13
カズside
さて…どうしようか…物語風に書いてみるか…
『花屋敷』
*
私は、花町という特殊な… この家が代々生業として来た…
この家に生まれてきた事を、心苦しく思って来た
すずえ『陽太(ようた)さん?大丈夫?貴方はそんなに悩む事ないんですよ。私もみなも親が貧しかったり、借金をこさえたりで…(笑)けど、お金持ちの旦那が気まぐれ起こして、娘達と遊ぶよりもそのおカネで、娘達を自分の屋敷の女中にしてくれる。とか、女中を欲しがっている家に紹介してくれて、娘達はその家で働く。とか。果ては旦那が、躰ではなく娘達の情を欲しい。って思って身請けしてくれる。妻にしてくれる… なんて事を、花屋敷と旦那達が協力して… すみませんこんな酔狂な事。忘れて下さい。陽太さん?今日のお客様は優太(ゆうた)さんでしたよね?』
陽太『あ、あぁ頼んだよ。すずえ』
すずえの本音、私は酔狂とは思わなかったのだ
すずえの言うとおり、様々な事情で、お金のいる娘達に、財で己の欲望を満たす為だけに、娘達の春を買う男達…
全く違う形で、娘達が借金を返す方法…
すずえの言葉で、私は本気でその事を考え始めたのだった
すずえ、救いたい
娘達を救いたい…
~
時代は流れ…
二人の少年が花屋敷にやって来た…
*花(華)の屋敷 1
の 12話 を元に再構築して掲載した物です