蝶よ花よ〈甘い蜜に誘われて〉(気象系.信号トリオ.BL )
第479章 花(華)の屋敷 2-7
数ヶ月後
ショウ「学び舎『花の家』…」
カズ「新たなる…」
サトシ「船出…」
マサキ「新たなる…」
ジュン「才能…」
ショウ「無限の可能性を秘めた子供達の新たなる船出。新たなる才能を開花させる場所となれます様に…」
サトシ「ショウ。良いか?根を詰めすぎぬ様にな…」
カズ「事が起きた時は一人抱え込まないで下さいね。ショウ様」
ジュン「ショウさんが助けを求められたなら…マサキ様と共に」
マサキ「ジュンさんと共にお力添え出来たらと思います。ショウ様」
ショウ「ジュン、マサキ様ありがとうございます。カズ殿にサトシ…まぁ良い…心配してくれてありがとう」
未来ある子供達の学びの機会を…夢見た事が形になった始まりの一歩…
子供の幸福な将来を願い、私に預けて下さる親御さんの想いを…子供達の幸福な未来の為に…私の出来る事を精一杯するだけだ
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食事処『花屋敷』
本人立っての希望で板前としての腕を磨いたマサキ様…どの料理も絶品だなぁ。人様がマサキ様の料理で幸せになる!
『おい。もし!』
ぞんざいな口の利き方の客にムッとした…
(短気の虫をおさえろ!)
深呼吸して
ジュン「はい。ご用件を受け賜ります」
「そなたワシの情けを受ければこの店をもっと有名にしてやるぞ。どうだ?」
「お客様お気持ちは有りがたく思いますが、 今の花屋敷ではそのような事はしてはおりませんので …申し訳ございません」
(もっと 上手い断り方があったのではないか? ショウさんの足を 引っ張る事になったら どうしよう…)
(ジュンさん?あの客…ジュンさんに何を?)
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『以前、花屋敷にてお見かけしていた程度の者だが、貴方の事業の手伝いをしたいが…色好い返事をまっておる』
『ショウ先生、花の家にくる道簾がらこちらを預りました』
塾生の一人から渡された手紙…
(大切な子供にこの様な事をさせた憤りしか感じぬ…)
情けを受ければ力になる…上から物を言う感じ…中には『以前の花屋敷に戻せ』と要望して来られる御仁がいる事も承知しているのだが…
(色好い返事には添えね故、返事は返す必要は無いよな…)
カズ(又何かありましたか?ショウ様)
サトシ(又何かあったのか?ショウ)