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蝶よ花よ〈甘い蜜に誘われて〉(気象系.信号トリオ.BL )

第476章 花(華)の屋敷 2-4


ショウside

花屋敷

-耕太の部屋-

耕太「ショウ、そなたは本当に心優しい子だねぇ。私の子供達の事に心を寄せてくれて。私は涙が出そうだよ」

ショウ「耕太さん、出そうでは無く泣いておられる様に私には見えるのですが?」

耕太「そこは見て見ぬ振りをするものだよ」

そう言って涙を拭われている耕太さん。かつての花屋敷の者達や、花屋敷から巣立った者達を"私の子供達"と呼び心から慈しんで下さる耕太さん


ショウ「花屋敷にて、礼儀、礼節を教えて頂き心より感謝しているのです。本来なら私は…」

耕太「ショウ?そなたに非は無いと申しているであろう?ショウナさんをそなたは守る為に…非があるのはショウナさんを、ショウを刺そうとした男なのだから」

揉み合いの末男を刺した…普通は色眼鏡で見られても仕方なかったはずの人生。花屋敷に耕太さんに守られて生きて来たからこそ過分な幸せを得る事が出来たのだ

ショウ「サトシに出逢い。カズ殿に出逢い。ジュンと助け合い生き、マサキ殿に出逢えた。 私の受けて来た幸せを。道徳を未来ある子供達にも私が伝えられればと思ったのです」

耕太「ふむ。私も、子供達の生んだ子供達に勉学の機会をと考えていたのだ。花屋敷内の敷地に学舎を作ろうか?流石、ショウも、カズ殿、マサキ殿、ジュン、サトシ。若い者は頭が柔らかいねぇ。次々て新しい事を思い付く」

ショウ「耕太さん。これは、私一人で形に出来ないかと温めて来た事なのですが…」

耕太「一人で…? 相変わらずだな。そなたは…いつもサトシや、カズ殿、マサキ殿に、ジュンも。何かしら素晴らしい事を思い付いても、中々言葉にしないと。何か思い悩む姿を見てこちらから聞かねば話さぬ事が多々ある。と溢していたが…」

ショウ「そんな…サトシは花屋敷の全体をまとめ、カズ殿は本業の物書きの仕事に加えて時に花屋敷の手伝いを…マサキ殿と、ジュンには食事処花屋敷が…手の回らぬ場所を手伝う程度の私が頑張らねば…皆にこれ以上の負担を掛ける訳には行かぬではありませんか…」

耕太side

本当に困った子だねぇショウは…

手の回らぬ場所を手伝う程度と本気で思っているのだから…サトシは、 裏方の織物の絵の原画を作るのが主な仕事だし。花屋敷全体ををまとめているのはショウだというのに…


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