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蝶よ花よ〈甘い蜜に誘われて〉(気象系.信号トリオ.BL )

第459章 コンプレックス2-6


智のマンション

智side

智「翔?学校には慣れたか?」

翔「うん。作詞、作曲も含めた教育学を選んだからね。声楽とか、楽器…覚える事が沢山あって大変だけど楽しいよ。智先生は?」

智「オイラも、デザイン、イラスト…企業とかから依頼されたモノを考えて作成したり。採用された時は嬉しいし、ボツを食らった時は、今度こそは負けねぇって思ったり…まぁ楽しいかな?」

翔? 相変わらず、分かりやすく悩む奴だな。そんな何かありました。みたいな顔して さ。一体何があった翔?

智「翔?元気無いな。何かあったのか?」

翔「へ?な、何も無いよ。さ、智先生?作品は順調?」

下手くそだな。ごまかし方が翔… けどこうなると、頑固な翔は口を割らないパターンだな…

智「順調だよ。 これまでもちょくちょくコンクールや、何とか展とかにさ、出展してたんだけど… 本気で取り組んだのは初めてだな」

絵に詳しくなくてない人でも、 名前を知っているコンクールに出展する作品を制作中のオイラ

それより…

智「翔? 当たり前のように、 スルーしてしまってたけど、オイラはもう先生じゃねぇんだ。智って呼んでくれ」

チュッ

翔「さ、智先生?な、何でキス?」

何で? オイラこそ、 何でなんだけど?

智「智な?翔?何を何で?なんて無粋な事言ってんだよ。寝室だぜ?ベッドの上だぜ?」

翔「ひぇ」

くすっ

ひぇって。 可愛いいなぁ翔は

智「翔、可愛いいヤツだな。ホントに」

--

翔「サトシさぁん」

智「ショウ、学校で何かあったのか?」

翔「…ないよぅ、あん」

コンプレックスだらけで、自分に対する評価が超低い翔

何か隠しているって感じるのに… 殻に閉じこもって 絶対に助けてって自らは言わない翔…

愛し合う時でさえ、どこかブレーキをかけている翔…

親父さんから受けた仕打ちが、どれだけ翔に深い心の傷を残したか…

智「ショウ愛してるよ」

翔「サトシさ、ん…ぼ、くも…」

心配すんな翔

オイラはずっと傍にいる…


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