蝶よ花よ〈甘い蜜に誘われて〉(気象系.信号トリオ.BL )
第456章 コンプレックス 2-3
智side
智の母のアパート
智羽「智くん?何か楽しそうに見えるのって気のせいかしらね?」
智「ウフフ、母ちゃんオイラの顔見る度にそれ言うねぇ」
うん。オイラ自分でも、自覚ある(笑)
母ちゃんが退院したからね。退院祝い
智羽「さて又、バリバリ働かなきゃね」
智「あんま無理すんなって。今回はちょっと長く入院したんだしさ。看護師とかちょっと きついんじゃないの?」
智羽「さすがに 看護師に復帰はちょっとね。でも、カフェを経営している和湖さんの店なら」
智「ワコさん?」
智羽「和也くんと、潤くんのお母さんよぉ。 智くんが家庭教師をした時にね和湖さん『うちの子達をよろしくお願いします』って挨拶にしてくれたのよ。それから仲良くしているの」
智「マジ? いつのまに仲良くなってんのさ。知らなかった。けどカズが怒るな『何勝手なことしてんだよ』って」
智羽「どうして?」
どうして?って。あいつは、自分の存在価値を認めてよって思ってる割には、いざそうされると恥ずかしいから辞めれよ。ってタイプだからだよ。あぁ潤も、 なんで俺に断り無くそんな事してんだよ。って言いそうだな 。で、言ったはいいけど、言い過ぎたって反省するタイプなんだよなぁ
智羽「智くんは?どうするか決まったの?」
智「教師も魅力的な仕事だな。って思い始めてたんだけどね。 なんか挑戦したくなっちゃって。絵を描いてとか。フィギュアを作って生活していく。なんてそんな 甘い世界じゃないって分かってる。イラストとかデザインとか作成する会社に入って 、仕事しながら、絵画コンクールとかにね応募してみて。自分の実力が どの程度なのか確かめて さ。ゆくゆくはそういう仕事関係で独立して生きていける様になれればな。って感じかな?」
智羽「頑張って 智くん。私は あなたの夢を応援するわ。 ねぇ。智くん 。退院祝いに魚をさばいてお刺身を作ってくれるんでしょ?楽しみ」
ちょっと身体が弱くて、 入退院を繰り返している母だけど。 すごい明るくて 。いつもオイラに 頑張ってって。 どんな時も味方でいてくれる母ちゃん。 これからは、自分の事を優先して生きていって欲しいなって思うんだ
挑戦したいって思ったのは。 翔に出会えたから。カズの存在。相葉に潤のおかげなんだ