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蝶よ花よ〈甘い蜜に誘われて〉(気象系.信号トリオ.BL )

第455章 コンプレックス 2-2


和也side

和也の母のアパート

和湖(わこ)「あら~、カズくんの方早かったわね」

和也「…母さん、その呼び方辞めてくんない?」

和湖「いいじゃないの。潤ちゃん遅いわね」

和也「父さんに話があるって呼ばれたんだよ。先行っててくれ。って兄貴が」

和湖「そう…」

俺、二宮和也 18歳

4年前 に、父と離婚した母。俺は父に引き取られたんだけど…

和湖「カズくん。潤ちゃんが来たら改めて言うけど。 高校卒業おめでとう」

和也「ありがとう。母さん」

俺の高校卒業の祝いと、兄貴の…あ、兄貴は自分で話したいだろうから…

和也「母さん…俺、高校生の分際で父さんにさ、一年生の一年間、試験で5位以内をキープしたら二年から一人暮らし許可してよ。とかさ、凄い生意気だったよね…マンションの家賃は父さんが払ってくれなきゃ無理なのにさ」

和湖「不器用で可哀想な人なのよ。男とはこうあるべき。成績は…とか、様々な事に対して理想があって。カズくんに対する『これからも、この調子で頑張れ』も、潤ちゃんへの『警察官になれ』もあの人なりに二人を認めていた証拠なの。 宣言通り 3年関トップクラスの成績を保ったカズくんを。 真面目で何事にも 一生懸命 、正義感あふれる潤ちゃんの性格を。 残念ながらそれを『凄いな』って表現する方法が間違えでいたばっかりに…」

和也「俺と、兄貴が同じタイミングで一人暮らして焦ったのよ。って母さん言ったじゃん。急に俺に関心持ち出したんだけど。って話した時。俺 、天の邪鬼だから素直にはそう思えなくて」

なんで俺には無関心なんだって思ってたはずなのに。いざ干渉されると何を今さらって…

和也「俺が『ゲームクリエイターになりたい。大学に行かせてくれ』って言ったら父さん『自分で選んだ道だ。頑張りなさい』って『お前なら大丈夫だ』って。何年も掛かったけど、ようやく母さんの言葉がストンて心にさ。父さんに期待されている。って今は素直に感じられる様になったんだ」

そう考えられるようになったのは

翔ちゃんとの出会い。智さんの存在。兄貴との関係の変化。相葉くん…親友との出会いが大きかったと思うんだ

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