蝶よ花よ〈甘い蜜に誘われて〉(気象系.信号トリオ.BL )
第442章 キミの声が聞きたくて 2-11
雅紀&潤
リビング
雅紀side
雅紀「全く…親子二代で一つの家族を壊しただけで飽きたらずっに…」
潤「何だって、折戸に近しい人間達はここ迄の事したんだ?分からねぇよ」
雅紀「自分の得になる事しか考えれない。人の心の痛みが分からない…折戸家の人間は、翔ちゃんの家族を壊した様に、同じ様に弱味を握られた人達、家族を取り込んで逆らえない状態を作り上げたんだよ」
潤「ひでぇな…」
雅紀「翔ちゃんの、元バイト先のラーメン屋の小玉(こだま)…今回の首謀者は折戸の幼馴染で、自ら誹謗中傷を行ったからね。 キッチリと罰を受けて貰うのに躊躇する必要もないしね?他の人達とは違って」
ソファーに二人並んで座って話をしながら、潤の右手の指先に俺の左手の指先で軽く触れて、 スッと引っ込ませてみたり。右太ももに左手を乗せて軽く撫でてみたり…
潤「ま、雅紀さんっ、大事な話してる時に何してんだよっ?」
雅紀「キッカケ作り、ムード作りだよ?」
だって潤はさ、 自分から甘えてくるなんて器用さ持ってないじゃん?
潤「な、何のキッカケだよっ?」
雅紀「潤? いつまでたってもウブで可愛いねぇ」
察してるけど、何とか回避出来ないかな?の可愛い抵抗を試みている潤…を可愛いがりたい。ってジワジワと攻めるのが俺は…
潤…ゴメンね?俺S体質で…
潤side
ムリだ…スイッチ入った雅紀さんに俺が勝てる訳ないんだ…
潤「う、ふぅ…」
キス…
上手過ぎ…雅紀さんにあっという間に口腔内をっ…
潤「やっ、撫でな…」
太ももをサワサワと撫で撫でながらキスとかっ…
チュッ
雅紀「潤…」
潤…俺が『余裕なのがムカつくっ』て前に言ったね?俺、余裕なんか無いよ。潤の色気に余裕なんか保てる訳ないじゃん?
好きな相手と愛し合う…幸せの中、失う事を恐れちゃうんだ…
好きだから 不安になる恋 あるんだね…
雅紀「好きだよ。ジュン…」