蝶よ花よ〈甘い蜜に誘われて〉(気象系.信号トリオ.BL )
第437章 キミの声が聞きたくて 2-6
雅紀&潤&の勤める探偵事務所 応接間
和也side
独立して、潤くんと探偵事務所を開いた幼なじみの雅紀に、翔ちゃんの事を相談し…正式に依頼する事にしたんだ。あ、潤くんは高校時代の同級生ね
和也「翔ちゃん『自分は 発信できる様な人間じゃないからね。それに…マサキくんとジュンくんを苦しめる訳にはいかない』って。してもいない罪を被った翔ちゃんだって守られるべき存在じゃない。そうでしょ?」
雅紀「その通りだよ」
潤「折戸が逮捕されてさ。事件が事件なだけに少し大きく報道されたじゃん。いつのまにか梓を翔くんが…って 話がすり替わったりしたりさ。俺本当に俺許せねぇんだよ。弱いものいじめするヤツ!」
雅紀「その通りだよね…翔ちゃんが発信出来ないなら、友人としてね…友達が誹謗中傷に悩まされている。その想いを綴った日記を紹介したいと思います。というスタンスでね…Twitter に発信してみました」
《見た目には
見え無いのです
心の傷は
笑顔の奥の
流る血涙(けつるい)》
笑顔の奥で血の涙を
流しているなんて気が付きもせず
誹謗中傷を繰り返したのでしょう?
悪気はなかったと言うのでしょう?
同じ思いさせられても
あなたは傷付かない質だから
人の心の痛みがわからないの?
見た目には
見えないでしょうけど
血の涙が止まらないのです
あなたのした事の
責任は取れるのですか?
《いじめっ子
自分の子にさ
どの顔して
いじめはダメよ
伝えるんだろね》
#いじめは犯罪です
和也「考えたく無いけど…折戸商事に関係した人物か友人…」
潤「雅紀さんが、前勤めてた探偵事務所の社長と一緒に、倒産の危機に陥りそうだった折戸商事には譲渡先を見つけてあげて、社員の殆どが会社に残れるようにしてあげたじゃんか」
雅紀 「それはおいおい調べるとしてね…ご近所の噂も厄介だな」
和也「翔ちゃん可哀想に…ちょっと外に出るの怖くなっちゃったみたいで…けど偉いの。マサキくん、ジュンくんの為に手作りの教材作ってお勉強を教えてんだよ。一生懸命。今日も智さんにさ。翔ちゃん達頼むね。って託して出掛けて来たんだけど。算数の勉強してんじゃないかな? 『今日は算数しようか?って言っていたから」