蝶よ花よ〈甘い蜜に誘われて〉(気象系.信号トリオ.BL )
第393章 Twin ray 2-10
ショウside
-バカ王子が胸の飾りに唇で触れた瞬間-
ザワッゾクッ
(気、気持ち悪い…)
ショウ「や、やめろ!やめてくれ!」
(たすけてぇ)
ジュンside
ジュン〈ショウ!あぁ変わってやりたい!可哀想に…〉
カズ&サトシ&マサキside
マサキ《は?変わってやりたい?》
カズ《ショウ王妃…!ショウ王妃?》
サトシ《ショウ王妃様…!ショウ王妃様?》
ショウside
ショウ「たった、たった一度切りとはいえ耐えられない!」
バカ王子「たった一度と誰が申しましたか?」
ショウ「何だと?」
バカ王子「20数年前の約束を違えて来たのはそちらですよ?」
カズ&サトシ&マサキ
カズ《ショウ王妃…貴方の様な麗しきお方が、あのバカ王子の一夜のお相手などと…ある訳無いでは無いですかっ》
サトシ《あり得ませんよね。かといってあの麗しき方を、あのバカ王子の妃になど…ショウ王妃様っ》
マサキ《な、なぜそんなに冷静なんです?ジュン妃様の声が確かに聞こえたのですよ?カズ王様サトシ王?》
サトシ《冷静では要られる訳ないですよ…マサキ王…けどすみませんでした…助けて差しあげねば…必ず…》
カズ《我々にまで、怖くて助けを求める声が聞こえるくらい、心の中では怖がってっておいでなのですから…》
マサキ 《ジュン妃様っ!お気持ちは分かりますっ。貴方様の大切なショウ王妃様は必らずお助けしますから自暴自棄な事仰らないで下さい!》
ジュン〈マサキ?か?〉
カズ「聞こえない…ショウ王妃に、私とサトシ王の声を届けているのに…届いていますか?届いて無いのですか?」
サトシ「私とカズ王子様には、ショウ王妃様の嘆きは聞こえていますよ。ショウ王妃様?」
カズ《ショウ王妃に届け!》
サトシ《ショウ王妃様に届け!》