蝶よ花よ〈甘い蜜に誘われて〉(気象系.信号トリオ.BL )
第392章 Twin ray 2-9
ショウside
バカ王子「そんな事よりショウ様…」
そんな事より?
イナミとカルアの想いをそんな事だと?
こんな愚かな男…決心が揺らぎそうになる
命が惜しくなる
だが私は愛しい二人の花達を…守らねばならないのだからっ
(トーマ王子、レイジ王子、ママンは永遠に貴方達を愛していますよ)
ショウ「バカ王子! 私の命差し上げる故、どうか約束通り、◇◇国を…トーマ王子とレイジ王子には手を出さないでっ…」
バカ王子「ショウ様?私の欲しいのは、貴方の、か、(身体)…心です。命ではない!」
(心?ありえぬ…)
バカ王子「お慕いしている貴方を殺めるなど…それより…」
ショウ「う、そ、やめてくれっ」
〈ショウ?ショウか?〉
瞬間心にジュン兄上の…
《あ、兄上ぇ…》
たすけて…
愚かな私は、 この男の…いや、▲▲国の王、☆☆国の前王、◇◇国の前王の時代から20年以上前から続く因縁を、
(失念するとは…私はバカだ…)
▲▲国、前王に、妃に。と望まれたジュン兄上の母上のジュンレイは、☆☆国前王に嫁ぎ
同じく望まれた、私の母上、ジュンレイの妹のショウレイは、 紆余曲折の末、◇◇国の前王に嫁ぎ、カズ王を産んだのた
私は、☆☆国前王、とショウレイの間に産まれたのだが
カズ王と私は同じ日に産まれた、父の違う異父兄弟
私とジュン兄上は、異母兄弟
説明が長くなった… 20年以上も前から続く因縁…
などと、考えていられたのは、そこまでだった…
気が付いたら、ベッド押し倒され、事におよぼうとされていたんだ…
カズ王、サトシ王以外の男に触られるなど…
-チュッ-
バカ王子か胸の飾りに唇で触れた瞬間
-ザワッ ゾクッ-
(気、気持ち悪いっ)
ショウ「や、やめろ!やめてくれ!」