蝶よ花よ〈甘い蜜に誘われて〉(気象系.信号トリオ.BL )
第388章 Twin ray 2-5
先ほどまで、泣いていたトーマ王子とレイジ王子が、ニコニコと私を見つめている
なんと愛らしい事か
微笑みながら頷ずくと
イナミ.カルア「さあ、トーマ王子様レイジ王子様。お休みのお時間ですからベッドへ参りましょうね。ショウ王妃様と、ベッドにてお話しなさいませ」
そう言って二人はベッドに、トーマ王子と、レイジ王子を連れて行ってくれて
イナミ.カルア「それでは。ショウ王妃様、トーマ王子様、レイジ王子様お休みなさいませ。失礼致します」
そう言うと、深々と頭を下げ部屋を出て行ったのだが
(ん?)
ふと、違和感を感じてソファーセットに目を向けたのだが
テーブルの上に何かが置いてある?
《先ほどまでは無かったよな?》
ショウ「トーマ王子、レイジ王子?ごめんなさいね?ママン、テーブルの上に忘れ物を… すぐ戻って来ますから、お布団の中に横になって待っていてくれますか?」
離れても、危なくない様にそう伝えると
トーマ.レイジ「はい。ママン」
二人が、布団に入ったのを確認して
ショウ「手紙? 」
嫌な予感かする…
手紙を、 封筒から出して確認すると
【一人で、我が▲▲国に来られたし。なお…】
《 ▲▲国のバカ王子?》
手紙の内容も、恐怖でしか無かったが
《そんな…》
〈ショウ?〉
兄上?
ふと、兄上の声が
〈ショウどうしたのだ?〉
兄上の心配そうな声が聞こえてくる
私と、☆☆にいらっしゃる兄のジュンは双子では無い。しかし、 お互いに相手が ピンチに陥った時等、時に、心の声が相手に届く不思議な力?があったのだ
《兄上?大丈夫です。心配して頂きすみません》
〈ショウ?〉
私は、動揺していたのだ。私が部屋に入ってきた時は 確かに何も置かれていた テーブル
なのに…
イナミかカルア?
その後、 トーマ王子、レイジ王子に動揺した姿を見せてしまい
再び泣かせてしまって…
2日後
ショウ「トーマ王子、レイジ王子…ママンがアナタ達を必ず守りますからね…」
私がこの愛しき花達を守らねば…
ようやく踏ん切りが付いた
ショウ「カズ王、サトシ王…私に力を…」