蝶よ花よ〈甘い蜜に誘われて〉(気象系.信号トリオ.BL )
第346章 花冷えの季節 2 恋人達編 1
雅紀&潤
-マンション寝室-
潤「バッカぁ、しつこいってぇ」
雅紀「またぁ しつこいの 嫌じゃないくせに。って、言ってるじゃんか」
潤「悪魔っ」
雅紀「うん。良く言われる。初めは『雅紀くん、優しい』とか言っときながらさ『 雅紀くん、優しく微笑みながら、じわじわと 攻めてくるから悪魔みたい』って」
潤「…」
雅紀 「人は勝手なものでさ。イメージと少しでも違うと『なんか思っていた人と違うー』とか言ってさ。 言ったアンタの方がよっぽど悪魔じゃんね?勝手にさ… とか思うんだよね」
潤「だったら少しは…」
雅紀「けど、ジュンちゃんが真っ直ぐに人を、色眼鏡で見たりしないから …俺はジュンちゃんが好きなんだ…」
潤(…)
(そ、そういうトコが悪魔なんだってのっ!人を、追い詰めるような事言ったと思ったら、優しい言葉、言ったりさっ)
雅紀「ジュンちゃんが、俺を分かってくれてる。って思うから…ツイね。俺、ジュンちゃんに嫌われたら…立ち直れ無い…」
-チュッ-
穏やかなトーンで、俺の左側に横になって。左手で、俺髪の毛を撫でながら。俺の左耳に囁いてたマサキさん…
潤「寒いセリフ言うなっ」
雅紀「何で?好きだよ。ジュンちゃん…」
マサキさん…俺をちゃん付けで呼ぶんだ…
そういうコトする気のスイッチが入った時の癖…
冷静に、思考を回してられたの、そこまでで …
やっぱ。マサキさんは 悪魔だっ