蝶よ花よ〈甘い蜜に誘われて〉(気象系.信号トリオ.BL )
第339章 涼やかな風.美しき優しい花(華)たちへ 番外編6
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雅紀.潤「翔…」
不意に呟いた雅紀さんと潤さん…
和也「翔センセ」
智「翔センセ…」
俺達のテーブルのへ、 俺の左隣に翔センセが…(俺、店側。大野さんは窓側の席ね)
翔センセ泣いてんの
美しく綺麗な瞳に、涙を浮かべて
智「翔センセ。あの…座りませんか?」
そう、オイラが言ってる側から、二宮くんが自分の席を立ち、翔センセに座る様にって
和也「翔センセ、大野さんと、俺の間に…どうぞ」
そう言って俺は、翔センセに長椅子に座る様にって…
翔センセは、座るなり
開口一番
翔「あのさ… 何だってこういう話、喫茶店でさ…それに…『 好きなんだから好き。それが例えば、 苦しい恋でも貫くそれが本当の恋でしょ?』ってさ…分かるよ。けどさ『好きな人を自分の想いだけで縛る事は出来ない』でしょ?『時に叶わない想いもある』んだから。これを聞いて、『想いを諦める事は無い』って、揉める人達も出ちゃうと大変だよ?まぁ、雅紀にぃ、潤にぃが、そんな事分からない訳無いもんね…分かってても、時に諦め切れずにモガク様な恋すんのが人間だもんね…」
って…
潤「翔…」
翔「それに。俺は自分から雅紀にぃと、潤にぃと距離取ったんだよ?普通そんな奴と仲良くしたいとはさ。思わ無いもん。気にしなくて良いから…」
雅紀「翔…」
そん時に、ホントさりげなくね?二宮くんと、大野くんが、 翔の涙を自分のハンカチでね、拭っているのを見て
ほんの少しの、苦しい…苦い後悔…みたいなのがさ…スーって
雅紀.潤(翔…幸せになって…)
心から翔が幸せになって欲しいって思ったんだ…